母が入院して約3週間くらいで
血管もダメになり11月に入ってすぐ
点滴の針も違う所には
させなくなりました。

ほとんど眠っていましたが
声をかけると目を覚まし
まだ左腕を動かしたり
私を目で追っていました。




左腕でバイバイと横に動かすのは
もう出来なかったけど、
頑張って上下に動かしていました。

この頃、私に何か言いたかったのか
「ア〜、ア〜」と声を出していました。
すっかり声は出なくなっていたので、
よほど頑張って何か伝えようと
したのかもしれません。

次に病院に行った時には
全く目も開けず話しかけても腕は
もう動きません。

もうこのままか、と思った頃
母の孫たちも次々に遠方から
来てくれて持ち直して
また反応してくれていました。

その日を境に1週間また目を開けたり
腕を精一杯動かしていました。


その週は代わる代わる孫たちも
来てくれ、誰かが必ず付いてる
ようにしていました。
孫たちも私と一緒に声をかけながら
顔にクリームを塗ったり
足をさすってくれていました。

毎日病院に行けるわけではないので、
毎回生きている母の手を握るのは
今日が最後、と思って
病院を後にしていました。



もうたくさんの薬に支配されなくて
よくなった。
今までほんとに一人で
よく頑張った。
薬を間違えては私に怒られ
怒ってしまったことを
謝りました。
そして何回も
ありがとうと言いました。



私はガリガリの母の背中を
ギュッと抱き締めて
「何も心配しなくていいよ〜
大丈夫やで、もういいよ〜っ」
と話しかけました。


それが伝わったのか
翌日仕事をしていると
血圧が60位に下がってきた、との
連絡があったのです。


もう全員集まった。
私もギュッとした。

『もうええか〜?』
と思ったのでしょうか。


私はあわてて会社を早退して
特急で向かいました。