お通夜まで4日もあったので
腐敗を防ぐために、葬儀やさんに
教えてもらって
エンバーミング処置を
していただくことになりました。


これならドライアイスに
囲まれることもなく
とても綺麗な状態に保てました。
痩せてしまった胸元も
少しふっくらさせてもらっていました。


私達家族が感激したのは
納棺の直前まで手も足も生きている
みたいに柔らかく触っていられた
ことです。
これにはびっくりでした。

このままずっと置いておけないのかな、
って思ってしまいました。
これならいつでも会えるのに、、、

エンバーミングをして良かったです。

入院してから顔にクリームをいつも
塗っていたので、少しは
しわくちゃにならずしっとりした
肌の感じもそのままでした。


棺に入れたい物のなかで、私が以前
プレゼントしたフラワーリースや
孫たちが作った千羽鶴などは
通夜、告別式の会場入り口に
先に飾っておいてくれました。




そして最後のお別れにお花を
入れる時にフラワーリースと
千羽鶴、そして大好きだった
プリンも入れました。

このときの音楽は
コブクロの「蕾」が
流れていました。
これもまた嬉しくて、悲しくて。
涙が止まらなかったです。


花が大好きだった母。
たくさんの花に埋もれ、
顔の回りは白バラで囲まれ
旅立ちました。




たった6人の身内だけの家族葬
でしたが母の生い立ちのナレーションも
素晴らしく、みんなが感激する
ほどの式でおくることが
できました。




母の妹が、
母は親二人を小さいときに亡くし
とても苦労したけどこんなふうに
花いっばいにしてもらえて
幸せやったね。
良かったね。

と、泣いてくれました。

決して立派にしたわけでもないけど
家族が満足し、『こんなふうに
送ってあげられた』
と思うことも必要なんだと
実感しました。

そう思えることで
前向きになれるんだなと、

葬儀にはそんな意味合いも
あるんだな、と感じました。