認知症でも何度も繰り返し
言うとそれは記憶として定着して
いくんだなぁ、と最近母を見ていて
思います。


たとえばこの紙のごみ箱。
これは母がデイサービスで使っている
ランチョンマットで作ったもの。




これいつもデイサービスで折って
持ち帰ったり、家で作っていました。

ところが、
徐々に折り方がわからなくなり、
私が何度教えても毎回
同じ所で間違えました。

また今言ったことも直後に
忘れているので次が折れません。


もう無理か、、、
と諦めていましたが
先日実家に帰ると
一人で折っていたのです!

「えっ!!
どうしたん?一人で作ってるの?」

と聞くと「思い出したわ〜」と。

どうやらデイサービスで誰かに
聞いたりしてまた出来るように
なっていたようです。

私、そのごみ箱がどうしても
欲しいから、と言うと
娘にあげなくてはいけないと
思い、せっせと折り始めています。

たぶん必死で思い出して
苦労して折っているのだと思います。

間違えそうになっても、
そこでよく考えて
「こっちを先に折るんやったなぁ」と
言いながら訂正していました。



あと出来るようになったのは
食パンやご飯を冷凍すること。

前は私が何度言ってもパンは
賞味期限がきてもそのまま
キッチンに置いてありました。
それって認知症になる前からです。

ご飯も同じで小分けにして
冷凍なんてする人じゃなかったです。


ここ1年くらいのことですが、
私が何度も言って冷凍して
いるせいか、今は自分で冷凍するように
なりました。

「そんなことくらい自分でする!」
と言います。

今は自分でパンを半分に切り
(一度には半分しか食べないので)
1つすつラップで包み冷凍庫に
いれています。

ご飯も炊いたすぐに1食分ずつ
小分けにして冷凍できるように
なりました。


でも冷凍しなくてもいいものまで
冷凍庫に入れてしまったりするのですが。

それと準備に余念のない人なので
不必要に冷凍庫から冷蔵庫に
早々と出してしまい
ヘルパーさんや私を困らせる
こともあるのですが、、、

これには対処法として
冷蔵庫にメモで
「肉や魚は冷凍庫から出さないで。
使うときに解凍するからね」と
貼ったのですがまだ効果はなし。
相変わらず早くから出してしまい、
お肉はすっかりダメになっています。


失敗は数々あって
そんな時はイラッとしてしまい
ついついキツイ口調で怒ってしまう
のですが、出来るようになったこと
を認めて今の母を受け入れなくては、
と改めて思いました。


繰り返せば定着することも
あるってことはびっくりでした。
忘れたらそのままかと思っていました。