その時の彼の口調は


どこか

諦めたような

観念したかのような



かすかに、投げやりな感じだったけど




でも、
いつもの通り

優しい、落ち着いた口調で


違和感は感じなかった




思いがけず

告白されてしまったけど




なぜか


私のほうも

全く動揺しなかった





むしろ



そっかあ・・・・・


やっぱりね




っていう気のほうが

強かった



じゃあ

私が感じていた腑に落ちない
感覚


違和感は

当たってたんだ



って、

一気に胸のつかえが降りたような
爽快感と


彼の嘘を
最初から見抜けていた、

という

自分の勘に対する満足感と




それに、

なにしろ猛烈な眠気に
襲われていたから・・w





で、

そっかあ・・


それっていつごろ?



って聞くと





10年くらい前かな・・

まだ、子供が小学生だったから・・






ふ~ん・・・



どこで知り合ったの?





喫茶店のな


店員さんだったんや


で、


手紙もらってな





へえ

告白されたんだ


・・って思いながら



調子に乗って聞きまくった






どのくらい


付き合ってたの?





う~~ん


半年くらかな







そっかあ


じゃあ、


なんでお別れしたの?


何かきっかけがあったの?







・・・見られたんやな




見られたって

・・誰に?







相手の、両親に


2人でいるところ
見られたんや






えええΣ(~∀~||;)



そんな大変な事があったの


それでどうなったの







相手の両親に
呼び出されて


もう、会うな、って

言われた







へええええええ



それでよく済んだね


・・って、まあ
結構な修羅場だけど・・




そのあと

相手の人からも


もう会いません、って


電話があって



で、俺も


そうですか、わかりました



・・って、それで終わった







予想してたよりも



ずーーーーっと

はっきり

起承転結がある内容だったことに


ちょっと衝撃を受けた( ̄Д ̄;;




眠くて

身動きできないまま


そのままの姿勢で

話していたけど・・・




りるらさん

俺・・・



めっちゃ汗かいて来たわ







って言う彼の身体は

本当に


さっきまで
エアコンの効いた部屋で
ウトウトしていた時と
打って変わり

全身が
冷たい汗に
しっとり包まれていた



しかし


今を逃したら




もう聞けないかもしれない


こんな話




何度も蒸し返す気もなかったし



聞きたいことは聞いて

終わらせてしまおう・・・




で、


しばらくの沈黙のあと


また聞いてみた




・・その人と、

今でも顔を合わせることって



あるの?








ない!



全然ないで



もう、電話番号もメールも知らないしな



2度と会わんと思うで







じゃあ、もしさぁ



両親に、目撃されてなかったら



今も続いてるかな?





もし、そうだったら


今頃、私とも
付き合ってなかったのかな~・・・




ってぼんやりと考えたら



ちょっぴり寂しくなった





それまで


同じように

身動きしないで答えていた彼が



いきなり上半身を起こしたので




睡魔と戦っていた私も

ハッと目が覚めた




それはない


たぶん、見られてなくても

長く続かなかったと思うで






・・なんで?(;^_^A





すごく

ヤキモチ妬く人でな


俺のコンサート


かかさず見に来とったんや



でな

相方の◯ちゃん(私と同じ年の女性)と


掛け合いで話したりするの


嫌がってな




ユニットも

「解消しろ」とか


言い出してなあ




上半身を起こした
彼の顔が
逆光で、おぼろげに見える



当時のことを
思い出してるんだな・・



って考えたら


ちょっと不愉快だった







ヤキモチ妬かれて

しんどかったから


喧嘩になったりしてな




・・だから


何もなくても
そんなに長くは

続いてなかったと思うで








目が覚めてきて
私、


このとき
ちょっと


意地悪な気分に
なっていたのかもしれない





・・・◯◯って


もてるんだね






なんだか

人ごとみたいに


つぶやいてしまった




彼は少し
あわてたみたいで


いや


今は全然モテてへんで!!




俺より


りるらのほうがもてるわ

間違いない



りるらと話したら

誰でも惚れてまうで




こないだの会議で




◯◯さん達と一緒に

二次会に行った、って聞いて



一緒に飲んでるって思ったら



悔しくてたまらなかったんや






・・・情けないやろ



自分がヤキモチ妬かれたら


メッチャ嫌だったのにな


だから


妬いてるのも


りるらに知られたくなかったんや







ん?



・・ちょっと待て




こないだのヤキモチって

昔の彼女のことも

関係してたってわけ?



どんな場面にしても

いまだにその彼女のことを


思い出すことがあるんだ・・・





それに、

「今は」モテないって


昔はモテてたってことだよね






・・・って思ったら


困ったことに、

なおさら腹が立ってきた




で、つい



・・あの会議のあとね


一緒に二次会に行った人から

メールもらったよ





・・って


言っちゃった( ̄ー ̄;




・・・なんて?

ホテルに行きましょうって??





あはは(≧▽≦)

そんなこと言うの

◯◯だけだよ





・・・・・・・・




「会えませんか?」って

書いてあったよ





・・・・・・・・・・




でも、

お断りした



「私、ほかに付き合ってる人がいます」






って言ったの!??( ̄□ ̄;)!!




・・ううん(´∀`)

言いたかったけど

それは言えないから



2人きりではちょっと・・


また会議でお話ししましょう、って




はっきりお断りしたよ





・・・・・・・・・・・







しばらく黙っていた彼が


私の顔を見ながら言った



りるら


嘘ついていてごめんなさい




ホントのこと言ったら

りるらに嫌われる、と思って



言えなかったんや



でも、

もうないから


何も隠しごと
してへんから



俺、りるらを

愛してる




誰にも渡したくない





って


ギュ~~ッと

抱きしめられた






誰にも・・って
言われても




すでに
人妻なんだけどね・・・・ヽ(;´ω`)ノ




・・って思いながらも




この時はもう

ふたたび
襲ってきた強烈な睡魔に

意識を持って行かれそうになりながら




身体のほうは

下半身に手を伸ばしてきた
彼の手を

すんなり受け入れて



力を抜いたまま


されるがままになっていた