この日は診察はなくて
造影剤CTの検査室に
直接行くように指示された
2人で並んで
迷路のような病院内を
歩いて行った
点滴スタンドを傍らに
廊下のベンチに座る
パジャマ姿の入院患者を見て
彼が
懐かしいな
あの服
・・と笑うので
なんだか胸が詰まった
うん。
でも
もう二度と着たくないよね
あんな服・・
・・って言うと
そんなことないで
あれ着とったら
りるらが毎晩
会いにきてくれるんやろ?
・・・・・
全く
この人は
いつも笑顔だから
どのくらいダメージ受けてるのか
計り知れないんだよな・・・
などと考えているうちに
放射線科に着いた
彼が、受付の女性と
話してる間
そばに寄り添うこともできず
少し離れた場所で
何とはなしに
壁のポスターなんかを
眺めながら
手持ち無沙汰で
待っている私・・
こんな時間が
一番気まずくて
持て余す・・
その後、
一緒に検査室の前まで行き
検査室の中に入って行く彼に
軽く手を振って見送ると
ベンチに座り
彼の荷物を隣に置いて
『検査中』
という赤い文字が光るランプを
ボーッと眺めながら
座って待った
CTの造影剤は
人によっては副作用がある
もう、これ以上は
何も起こるまい・・
とは思っていても
こんだけ悪いことが重なると
ひょっとしてまた・・・
なんて
ついつい悪い想像をしてしまうのが
私の悪い癖だな(><;)
幸いなことに
私の予測は外れて
15分ほどで
検査室の扉が開き
中から
点滴あとのテープの上から
捲りあげたたシャツの袖を
降ろしながら
笑顔の彼が出てきた
早いな~
もう終わったで
身体、何ともない?
うん
あ~
ちょっと身体が
カーッと熱くなったかな
でも大丈夫
腹減ったな
何食べに行こうか
ごはん食べられる?
食欲ある?
めっちゃあるで
今なら何でも食えるわ
りるらの好きなもんでええで
洋食でも和食でも中華でもパスタでも・・
・・よかった(^o^;)
会計を済ませ
再び暑い外に出て
何食べよう?
って相談したあげく
病院から10分ほどの
お魚料理の店で
ランチを食べることにした
ちょうどお昼時だったけど
すぐに座敷の席に案内してもらい
私は海鮮丼
彼は、刺身定食を注文
大盛りの刺身定食を
嬉しそうに食べてる彼を見ながら
そう言えば、この前のデートも
刺身定食食べてたな~~
って
思い出したら
同時に彼も
なんか俺、毎回
刺身定食やな
・・って言うので
おかしくて
笑ってしまった
美味しいお魚に
満足して
お店を出た
平日の昼下がり
陽はまだ高い
どこに行こうか?
何しようか
話しながら
車を走らせる
今夜は
ホテルに泊まる、って
宣言していた彼
このまま夕方まで一緒に過ごして
一旦別れてそれぞれ
夕食を取ったあと
夜は
お風呂デート
で
翌日も
朝イチの病院に
直行して落ち合うことになっている
彼といられる時間が
まだまだ充分にある・・・・
と思うだけで
嬉しくて、ウキウキする自分
本当は、
どこに行ってもいいし
なにして過ごしてもいいんだよ
あなたと一緒にいるだけで
って
心の中でつぶやいたりしてヽ(;´ω`)ノ