訃報です。 | 過去から未来へ

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Moog博士が2005年8月21日にお亡くなりになられました。

moogってなーに?と思うかも知れないけど、70年代のシンセっぽい音と言えば、だいたいがmoogかProphet5と言い切っても良い程。それくらい有名です。(まあ、有名なのは他にもKORGやRoland、オーバーハイムもあるんですけどね。笑)
最近はDJの人達が音を加工する為にフィルターとして使ったりしていたので、moogというロゴを見た事がある人も多いのではないでしょうか。

オレは純粋にキーボード弾きではないけれど、やはりmoogの音には魅せられたし、憧れました。

小学生の頃、何も判らずにシンセサイザーという単語に妙に惹かれ、特に楽器を習っていた訳でもなく、音楽が好きという子供でなかったのですが、不思議な機械から出るその音が魅力的に感じました。
それを知ったのは多分TV番組で富田勳さんの特集を見てからだと思います。
今でもそのツマミの数やゴテゴテとした作りの機材が大好きなオレは、直ぐに反応しましたね(笑)

とりあえず、富田勳のレコード(時代ですね。笑)を買おうとしました。せめて「ホルストの惑星」を編曲したレコードを買えば良かったのですが、やってしまいました。。バミューダ・トライアングルを買ったのです。

SE(効果音)の様な音ばかりで、神奈川の田舎に住む小学生には訳が分かりません(多分、今聞いても判りません。笑)
その後、ジャン・ミシェル・ジャールの「軌跡」を買うのですが、それもまたナイスな切っ掛けで存在を知ります。
日テレが当時盛んに放映していた、「矢追純一のUFO特集」(出たっ!爆)でアルバムの曲がかなり使用され、エンディングに出たテロップをメモり、次の日買いに走りました。が、しかし、まだ発売前で予約して帰ったのです。
今、急に思い出したけど、富田勳さんがⅢcを輸入した時に、成田の税関で楽器として認めてもらえず、一週間程足止めを食ったそうです。富田さんも初めて目にするので、楽器なら演奏してみろと言われても、音の出し方が判らなかったらしい。

あ、自分の話になってしまってる。。

この次ですね。坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏、、この3名プラス、松武 秀樹。。YMOです。
この人達のライブステージの後ろに、YMOがタンスと呼んでいた、Moog Ⅲ c(スリ-シー)が鎮座していました。

これ以降、10代はハードロック、プログレに走るのですが、ミニムーグ(モーグ)をイエス、キースエマーソンやヤン・ハマー、当時VOWWOWにいた、厚見玲衣さんのプレイ(片方のオシレーターのチューニングをズラし、ギターのユニゾンチョーキングの様なプレイが熱かったです)が、記憶に有ります。
中学生の時に、EL&Pのライブ映像でエマーソンが、グライドコントローラを股間に挟んで悶絶しているのを見て興奮してました(この人は、オルガンにナイフを刺したりもしてました。笑)

Moog博士がお亡くなりになられても、あの音を憶えている人は沢山居るだろうし、現存するⅢcやmini moog、Voyagerなどを所有している人達は、良い演奏を聞かせ続けて欲しい、、遺伝子は消えない、そう思いました。

博士。さようなら、お疲れさまでした。
http://www.moogmusic.com/index.html