昨日、「ヤムチャッカ」という映画を観にいってきた。

まだ一般上映されていないが、今回監督を務められた谷川俊太郎さんが舞台挨拶にいらっしゃるということだった。

私は谷川俊太郎さんの長年のファンである。

小学生の頃、詩が好きで、よく担任の先生が朝日新聞に私の書いた詩を応募してくれたりしていた。

そういったおかげで詩を書くのも好きになった。

定期的に書いていたのは小学生の頃だけだったが、それ以降はもっぱら色んな詩集を読み耽っていた。

私が最初に谷川俊太郎さんの作品に出会ったのは小学6年生の時。その時の作品は「20億光年の孤独」である。

それがきっかけで谷川俊太郎さんの詩の世界にどんどん惹きこまれていったのである。

そんな大好きな谷川俊太郎さんが初めて監督を務められたということも興味があった。

映画が終わり、やがて谷川俊太郎さんが舞台に現れる。

私はいい映画を見終えると、頭の中がニュートラル状態でほわほわしていて、他への認識能力が鈍化し、長ければ1日中この状態が続く時がある。

昨日もそうだったのだが、谷川俊太郎さんが現れた瞬間、スイッチが驚くほど早く切り替わった。

今まで大好きだった谷川俊太郎さんが目の前にいるということでかなり胸が熱くなってきた。

その強烈な印象で、胸を射抜かれてしまった。そしてそのせいで谷川俊太郎さんが話されていたことが前半の少しの間、あまり頭に入ってこなかった。それではいかんと我に返そうと、放心状態の自分をたたき起した。それだけ谷川俊太郎さんに対して熱い思いを持っていたのだなと自分で感じた。

映画のお話が終わって最後に、谷川俊太郎さんが「20億光年の孤独」を朗読してくださった。

とても温かい口調で言葉を発され、朗読された。

詩の朗読をきちんと聞こうと耳を傾けていたら、涙がこぼれてきた。

本当に本当に嬉しかった。

今でも思い出すと胸が熱い。そして目頭も熱い。

きっと昨日のことは一生忘れないだろう。

行って良かった。

会えて良かった。