友人の薦めで米原万里さんの小説を初めて読んでみました。

評判通りにとても面白い。


情景描写が細かくも生き生きしている。

そして展開もダイナミック。

つい引き込まれてぐいぐい読んでしまった。

ご本人の性格も多分そんな感じなのでしょう。


父親の赴任先のチェコにあるロシア人学校に通った日本人女性が主人公。


その国際的な学校のユニークで芸術的なダンス教師の名前がタイトルの

[オリガ・モリソブナ。]


主人公が大人になってから

謎の多かったオリガの激動の人生の真実を辿っていく話。


米原さんは実際チェコのロシア人学校で様々な国の同級生と教育を受けたそうで、それが日本人離れしたスケールの大きな器の人になった一つの要因のように感じられた。


米原万里さん、50代で亡くられてしまったそう。

その時は大変惜しまれたそうです。

パワフルな本でした。