1月6日の朝日新聞に

「言葉季評」というコラムがあり、

 

死が二人と分かつ時 

残された側が映す夫婦仲

 

という記事があった。

 

筆者は ほむら・ひろしさんという歌人。

(穂村弘氏)

 

仲が良い夫婦でも憎み合っている夫婦でも

いつかはどちらかに死が訪れて、

どちらか一人は残される。

 

その時、

それまでの夫婦関係が反転して

降りかかって来る事になる

 

・・・と書かれていた。

 

つまり仲の良かった夫婦ほど残された側のダメージが

大きいという事だ。

(逆の場合はダメージは少ない。)

幸せだった人ほど先立たれるとキツい。

 

思わずハッとした!

 

薄々それは感じていたし

そんな話を友人達としたこともあるし、

まあ当たり前のことなのだが

こんな風に凝縮した言葉でバシッと言われると

新たな気づきがある。

 

その辺が歌人であり評論家である人の力なのだ

と感心した。

 

反転して、降りかかる・・さすがの表現だ。

 

そう考えると・・

よく人生はプラスマイナス0と言われるが

夫婦関係もやはり長い目で見れば同じなのかもしれない。

 

 

そこで思いだしたのが

「オーディナリィ ラブ」

ありふれた愛の物語(サブタイトル)と言う映画。

 

今Netflixで放映中。

 

本当に普通の夫婦の話で

妻が乳がんに罹患するという地味な映画だ。

 

淡々としていて

落ち着いて見られる良い映画だったが

イギリス人の夫婦とはあんなに仲が良いというか

関係性が濃い夫婦が普通なのか?

と感じた映画でもあった。

 

考えてみたら、(自分が違っただけで)

日本人の普通の人々でも愛着のある深い絆で

結ばれている夫婦は多いのかもしれない。

 

表現の仕方が控え目だから気がつきにくいが。

 

 

久しぶりで夫婦関係に思いを致す時間となった。

 

ところで我が家はもう紙の新聞を購読していない。

たまたまサービスで10日間の無料があり

お陰でこんな文章を読むことが出来た。

 

新聞だと思いがけず提供される情報があるなあと

改めて感じた。

やはりネットだとそれが余りないし

詰まらない芸能人ネタとか目に付くとゲンナリする。

 

でもやっぱり新聞購読再開はない。

あれだけの紙がコンスタントに多量届くのが困る。

特にチラシ。

 

ウェブ新聞の無料会員にはなっているので

もっとマメに訪れて良さそうな記事を見つけようと思った。