昨日は近所友たちと
「女王陛下のお気に入り」を見に行って来た。
この映画は17世紀英国のアン女王の話。
行く前にウィッキペディアで少しお勉強。
このアン女王という人は17世紀の名誉革命の後の女王で
イングランドとスコットランド統合後の
最初のグレートブリテン王国の女王。
性格的には教養はあまりなかったらしく、
スポーツや乗馬を好み、
一生の間に17人出産するも
死産や流産子供のうちに亡くなるなどで
跡継ぎを持てなかった。
その結果英国はハノーヴァー朝へと移っていたそうだ。
そして女王付きの女官に政治を丸投げしたこと
その女官とその従妹の女官の間の
権力闘争でも有名な女王らしい。
英国王室には昔から、ヘンリー8世の話とか
想像を超えたようなスキャンダルでドラマチックな逸話が
多いが、アン女王の話もその一つなのだろう。
3人の女優が出演。
アン女王役のオリヴィア・ストーン、
レイチェル・ワイズとエマ・ストーンが女官役。
このオリヴィア・コールマンという人は
よく見た顔だなと思ったら
「ブロードチャーチ 殺意の町」で
ヒロインの女性刑事を演じていた女優だった。
この時もリアリティを感じさせる力のある人だと
思ったが、
今回の映画の中でも、すごい存在感だった。
沢山の子供を失う虚しい人生に疲れ、
自分の力に余る政治という重荷を負わされた、
醜く自信のない女王を実に上手く演じていた。
後半脳梗塞の後遺症で半身不随になり
顔も半分がマヒしている様子などもリアル。
イギリス女優には
「ヴェラ 信念の女警部」のブレンダ・ブリッシン(好き)や
「ハッピーバレー」のキャサリン・ケイウッド等々
力のある個性的な女優さんが多いように思う。
そして夜TVでニュースを見ていたら
オリヴィア・コールマンが主演女優賞をとったとの事!
なんかタイムリー♪で、ちょっと嬉しかった。
(余談)
★以前ブレンダ・ブレッシンが「秘密と嘘」で
ゴールデングローブ賞を受賞した時?だったかに
その素敵な容姿と物腰に驚いた事があるが
今回のオリヴィア・コールマンも
アカデミーの舞台で爆笑を誘うチャーミングな姿を見せたらしい。
こういう時はWOWOWに入っていれば良かったと感じる。
★アン女王の流産死産について、
今ではその原因は抗リン脂質抗体症候群APS
ではないかと言われていらしい。
★売れっ子おエマ・ストーンは目がホントに大きい。
綺麗な青い瞳、というよりは綺麗な目玉という感じだ。
★こういう歴史物はロケしている建物や衣装が
素晴らしいが、今回の衣装のテキスタイル、
生地の感じやデザインがモノクロが多くて幾何学模様多様で
スタイリッシュ。
終わってからアフタヌーンティーで遅めランチ。