思い起こせば丁度5年前の今日は、股関節を人工股関節に置き換えた手術の日だ。

 
それまでの7年間くらい、ずっと外出時に杖を使って歩いていた。
とにかくすぐに脚が痛くなり、長く歩けない。
今から考えると、かなりの厳しい状態だったと思う。
 
でもその頃は家族的に大変な問題が山積みで、
自分の健康とか痛みを改めて振り返っているゆとりがなかった。
 
く街で足が痛そうな人を見かけるが、
無理しないで杖をつけば楽になるのに・・と思う。
 
私も当時は家を出て10メートル歩くともう痛んで来るし、
階段の上り下りの一歩一歩は
力を振り絞って痛みと戦うような感じだった。
 
私は運動音痴ではあるけど、
中学時代は陸上をやっていたり、
その後もスキーやテニスもやっていて
脚が悪いという自覚はなかった。
 
40歳くらいから徐々に脚に痛みが出てきたが、
それが股関節の問題だとは、露ほども思わなかった。
 
それに気が付いたのは Eテレの健康番組をたまたま見たからだ。
箇条書きになっていた症状全部が、まるで当てはまったからだ。
かなり驚いた。
 
それからすぐに病院を探し、神奈川の方に良い病院があると知り
受診して即手術の予約を入れた。
 
そこは人気の病院で、手術も半年待ちだったように覚えている。
ところがその手術待ちの間に、友人から更に良い情報を教えてもらえて
手術予定日の1か月位前に、キャンセル。
そして別の大学病院へ。
 
その良い情報というのは・・・
使われる人工関節のジョイント部分の素材、
強化プラスチックの素材が新しく開発されて、
その大学病院で実際に手術が始まった・・というものだった。
 
神奈川の病院では、人工股関節の使用期限は大体20年くらい、
だから80歳くらいでもう一度入れ替えるようになるかもしれないと
説明されていた。
 
しかしこの新しい素材では40年使用が可能という。
再手術の心配をしなくても大丈夫という事だ。
 
その話を聞くのが1か月遅かったら、
私は以前の病院で手術をしてしまっていただろう。
本当にラッキーだった。
 
という訳でその大学病院を受診し、手術を希望。
やはりそこでも半年待ちとなり、
やっと5年前の今頃に無事に手術を受けることが出来た😊
 
3週間の入院でリハビリを毎日して、何とか杖一本で歩けるようになり退院。
 
リハビリは最初鬼のように痛いが、、日々目に見えて回復して行き
良くなっていくので、むしろ楽しい感じがあった。
 
今はコレステロールを下げる薬を服用しているけど
当時はなにも余病がなかったのも良かった。
年齢的にもまだ若かったので 合併症の危険も少なかったと思う。
 
夫の方もまだ何とかヘルパーさんやシルバーさんに手伝ってもらいながら
留守番が出来る位の状態だったし、
良い時期に手術したと思う。
 
手術後に知り合った友人たちは、私が杖生活をしていたと言うと
ビックリして想像がつかないと、口を揃えて言うが、
自由に歩ける事に慣れてしまった私自身も、
ずっと今のように歩いていたかのように錯覚してしまう程だ。
 
そういう意味では本当に別の人生になれたというか
生まれ変わったという位楽になったと思う(^^♪
 
この前雪の日に隣のご主人から聞いた話だと
現在では更に手術が進化して、入院もずっと短くて済むようになったとか。
 
医学の進歩はありがたい!