日本の美観
さっきTVで”鞆の浦” の道路計画のNewsをみたのだ![]()
10年くらい前に行ったことのある街だけれど、鞆の浦 は江戸時代の景観が残り、世界遺産にも登録が可能なほど価値のある街らしい。
そして、この歴史が息づいている街の景観を壊すような道路計画が推進されているらしい。
確かに、江戸時代の街並みなので、今や車が通るには非常に不便な狭い道しかないらしい。
しかし! 200年以上の年月が作りあげた風合いは一度壊してしまったら、決して元には戻らないのだ。
地元の賛成派は道路を作ることにより、街が活性化し、若者も街をでていかなくなり人口減少に歯止めがかかる、なんてコメントしていたけど、とても納得できないですよね。
ちょっとした道路ができただけで街の人口減少が防げるなんて、ありえない。街から若者が出て行ってしまう原因はもっと他のことでしょう?文化や芸術など、やはり都会に行かないと味わえない刺激があるわけで、好奇心旺盛な若者がそのような刺激に惹かれてしまうのはいたし方ないのでは?
街の活性化はもっと別な解決法を考えるべきだと思うけど。
せっかく他にはない貴重な街並みを保っているのに、それを上手に活かす方法があるはず。
今のところ、おそらく ”鞆の浦” を知っている人はとても少ないのでは?
もっと宣伝することにより、まずは観光客を呼び込むことだってできそうですよね。
今回のNewsは良い宣伝になったりして。
東京もそうだけれど、耐震構造になってない・・なんて理由などもつけながら、丸の内にたくさんあった素敵な明治時代の建築物は次々と無機質な高層ビルに建て替えられています。
いくつかは一部の景観を保存しているけれど、街並みはすっかり変わってしまっています。
これらの建物だって、すでに100年近い年月を経て、風格をかもし出しているのに、なぜか、その美しさに気がつかず(あるいは、美的感覚がないのか・・?)平気で壊してしまう。
今のような高層ビルは100年たったって、決して時代を経た風格などはもてないでしょう。
長い時間をかけて作られた美しい景観を日本はもっと大事にするべきだと思います。
政治家はほんと、自分達の利益だけを考えて行動しているとしか思えないのは私だけ?