いつもの如く年末年始は仕事で、大晦日から年明けは勤務中だった。
なので、毎年毎年、“新年”という実感がなく年明けを過ごす。
今回はクリスマス前に同僚から風邪をもらってしまい、帰宅するとすぐ寝込んでしまったので大掃除もまったく手もつけずに風邪と共に新年を迎えてしまった。
が、コレじゃいかん、とようやく休みとなった今日、朝から咳込みながら水まわりを掃除して先ほど終了。
実は昨日、初めて一緒に仕事をした、歳はひとつ上だが3年後輩の、あまりにもジブンとは違うガサツな仕事の仕方やお世辞にも清潔とは言えない身なりに心底ショックを受け、彼女が52年もこうあり続けていたこともさることながら、頑なに助言や意見に耳を傾けず自身の主張を曲げない容(すがた)に『イタい』と思って、かなしくなった。
そう、かなしい。
これは、どういうことなんだろう?吐き気がするほど。
同性でこれほど生理的に受け付けられないのも初めてだし、同僚であることを恥じた、というのも初めて。彼女の一挙手一投足、もうすべてにイラつくので、一緒の空間に居たくない、とさえ思った。
この虚しい感情はいったい何なんだろう?
新年早々、このネガティヴなモヤモヤ感!
その感情も振り落とすように、洗面所のシンクを磨き、トイレの隅々を素手で磨いた。2年前の入居時から気になっていた流水パイプにこびりついていたガンコな水垢も、落とした!
無心…になれた。
飲まず喰わず、電話の着信音にも手を止めず、ただ黙々と、淡々と。
さすがに身体は疲れてしまったが、あら、フシギ!咳が止まっていたではないか!
そう、先ず咳が止まったことに気付いた。あの表現しようのない感情のことはいつの間にか水と一緒に流せたのかな、と思う。
あゝ、よかった。
この安堵感と心地よい疲労感。
佳いお年を!
鳥のように見えません?