いつもお世話になっている自然療法士マンマの処は、3ヶ月ステイの先客がいるため、他の知りあいの部屋を借りている。

ここの裏庭はちょっとしたジャングルになっていて、ラナイにちょうどいい具合に木陰が出来る。
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が、雨も降るし、晴れてても夜になると風もかなり出てくるので毎朝ラナイに落ちている実や葉を箒で掃くのが日課になっている。


気になる赤い実が木に生っていて、ってギャグではないが、オーナーさんに聞いてみた。
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このミニチュアのカボチャのような姿、でも赤い表皮は本物のカボチャとは正反対、とても繊細なこの実はスリナム・チェリーというのだそうだ。

俗名は、その色からだろうカイヤンチェリー。こちらの方がワタシには覚えやすい。大きさは、サクランボほど。


オーナーさんが言うには、地に落ちてしまった実は直ぐに壊れ蟻がたかるので、落ちる直前が採りころらしいが、直前っつったってピンと来ない。触ってフッとヘタが茎からはなれてこぼれるころ、と言ったらわかりやすい。無理やりとってもまだ『時』ではないらしい。まさに、『期が熟す』(笑)そして、赤く生ってなくても落ちてしまうのは、木が自ら手放して落とすそうだ。よく見るとそういった実が虫に喰われていたり皮が傷んでいたりする。本当に自然ってすごいなぁと思う。


その繊細な柔らかさから輸送には不向きなんだそうだ。


香りは熟れたマンゴーとかパイナップルで口に含むと香り通りの熟した甘さ。食べきらないのでこれをオーナーさんはジャムにする。低温で温っためながらひよこ豆のような中の種をすくっていく。あくまでも低温で煮立つ前に火をとめる。

ほのかな甘さ。オーナーは、砂糖を足しているそうだが砂糖無しで充分。

こんなに長いこと訪ねているのに、このかわいい実を知らなかったスリナム・チェリーのような小さい実のような小さい幸せ。