歳をとるほど1年経つのが早くなるっていうじゃん。
っていうか、そう感じるじゃん。
この意味を以前から2パターン考えていました。
1つ目は、それまでの生きてきた時間の長さに反比例して体感時間が短くなる、というもの。
長く生きてきた分だけ、人生の中での「1年」という長さが薄まって、その分短く感じるよね、ってこと。
どういうことかって言うと、
・5歳の僕の1年は、人生の1/5。
・50歳の彼の1年は、人生の1/50。
こういう場合、5歳の僕は、50歳の彼の10倍の体感時間、というもの。
まあ、ありそう。
算数的に、きれいだよね。
で、2つ目。
これは、感情の起伏の総量に関わるもの。
子供の頃の方が、短いタームで子供にとっての世界が大きく変わるような変化(小学校入学、中学校入学、部活~など)があるよね。
子供にとって世界のすべてとも感じられる学校での大変化と、若さゆえの心の弾力性により、上も下も感情量が多いよね。
(世界の終わりみたいに落ち込んだり、天に昇るくらい嬉しかったり、そういう時期あったよね)。
この使った感情量、感情の密度が体感時間に関係しているというもの。
むしろ、感情の密度こそが時間だという考え方かな。
それで、自分の経験的には、それぞれを支持する感触はあって。
例えば、大人になって、母親の実家に自分の車で行った。
今も昔も片道1時間ほど。
子供の頃を思い出していて、無茶苦茶長い時間に感じていたことを覚えていて
「えー!すごい遠い!1時間もかよ~」
って、ある意味絶望感すら感じるほどの長い時間と感じていた。
ところが今は、この1時間という移動は、全然長く感じない。
ちょっと本読んでたらすぐじゃん。
外の景色眺めてたらすぐじゃん。
あれ?
こんなもんだったっけなぁ。
でも後ろで
「長すぎるよー」
と苦悩する5歳ムスコ。
君にはそうだよな。
僕の小さい頃を見ている様だ。
これは1つ目を支持する自分の体験。
もう1つは、最近のこと。
特にこの半年、無茶苦茶たくさんのことがあって、不安も喜びも悔しさも楽しさも悲しさも含めて色んなことが、本当たくさんあった。
たった半年前は、何年前か分からないくらい昔のように感じる。
5年前経ったか?
いや、つい半年前なんだよな。
やった仕事の量もたくさんあったけど、それは昔からそう。
それよりも圧倒的に感情量の使用がこれまでと違ったわけで。
10倍くらいの感情量使ったので、10倍くらい時間長く感じた気もする。
これは2つ目を支持する自分の体験。
ふむ。
なんか。
両方ですやん。
という個人的な落ち着きどころです。
これがどっちであったって、証明の使用もなく、人によって普遍性があるのかもわからない。
そして、決着がついたところで何かの役には立たない。
ただ、せっかくの人生なので密度を濃く生きたいな、それだけですね。