最近、妙にたくさん聞いている曲がある。
ポール・サイモンの1975年の名曲、「Still Crazy After All These Years」
である。
同タイトルのアルバムはグラミー賞を受賞
ポール・サイモンの名盤として挙げられることの多いアルバム。
「恋人と別れる50の方法」というかっちょいい曲なんかも入ってる。
(↑スティーブ・ガッドが叩いてる)
当時毎年グラミー賞を取っていたスティーヴィー・ワンダーがアルバムを出さなかった年(75年)にグラミーを獲得したポール・サイモンは、
「今年アルバムを出さなかったスティーヴィーに感謝します」
と受賞の席で冗談まじりに述べた、というのは有名な話^^
サックスはデヴィッド・サンボーン
コーラスのかかったローズは、リチャード・ティー
ってことはおそらくバックはスタッフの連中だろうか^^
サイモン&ガーファンクルの後の彼は常に新しいサウンドに挑戦していて、
「アーティストはこうでなきゃな~」と思わせてくれるものがある。
でこの曲、AORっていうかソフトロックっていうかソウル風味に仕上がっていて
その上曲がいいし、また歌詞がとても良い。
昔から知ってはいたが、今聞くと妙に共感してしまうのである。
昔の恋人、あるいは昔好きだった人に再会したときなんか、
男ならこんな風に思うこともあるよね。
サビの「朝の4時~」のくだり(この曲大胆な転調ですね)は、30~40代の人なら
「そんな風に思ったことあるかも。。。。」
って納得していただけるのではないだろうか。どうだろう?
「こんな生き方を変えてしまいたい・・・」って。
歌詞を紹介しよう。(動画の訳はちょっとヘンだ)
Still Crazy After All These Years
P. Simon, 1974
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I met my old lover on the street last night
She seemed so glad to see me; I just smiled
And we talked about some old times
and we drank ourselves some beer
Still crazy after all these years
Still crazy after all these years
昨日の夜、街で昔の恋人とばったり会ったんだ
彼女は、再会をそれは喜んでくれた
ボクはちょっと微笑んだだけだったけど・・・
ボクらは、昔話をしながら、再会を祝してグラスを傾けた
あれから、もう何年もたってるのに・・・
今でも、こんなにときめいてしまう
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I'm not the kind of man who tends to socialize
I seem to lean on old familiar ways
And I ain't no fool for love songs
that whisper in my ears
Still crazy after all these years
Still crazy after all these years
ボクは、そんなに社交的なほうじゃない
目新しいものに飛びつくタイプでもない
ささやくような 甘いラブソングに浮かれる事もない
あれから、もう何年もたってるのに・・・
今でも、君だけしか愛せないんだ・・・
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Four in the morning, crapped out, yawning
Longing my life away
I'll never worry; why should I?
It's all gonna fade
(彼女と飲んだ後、眠らずにずっと考えていた)
もう明け方の4時、頭がボーっとする、あくびが出る
こんな生き方を変えてしまいたい・・・
心配する必要なんかない、そうだろ?
そんなもの、いずれ失せてしまうさ
Now I sit by my window and I watch the cars go by
I fear I'll do some damage one fine day
But I would not be convicted by a jury of my peers
Still crazy after all these years
Still crazy, still crazy
Still crazy after all these years
今、ボクは窓辺に座って、外を走る車をぼんやり眺めてる
ボクは、今の平穏な日々が壊れてしまうのが怖い
でも、それは責められるべき事じゃないだろう?
あれから、もう何年もたってるのに・・・
今でも、君が好きでしょうがないんだ・・・
ほんとに、バカな自分さ・・・
今でも、君が好きなんだ・・・
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(とある解説より)
別れた恋人と再会して、彼女への思いがまだ強い事を知る。彼女も、恐らく同じ
気持ちみたいだ。器用に次の恋を見つけられるタイプではない「彼」は、彼女と
ヨリを戻す事を、夜通し悩みながら考える。
昨晩、再会を祝してビールを飲んだときの事を思えば、それは十分可能だと思う。
でも、直ぐにそう決断出来ない・・・
昔、彼女と別れた理由は何だったのでしょうか?
その時は、二人とも傷付いたはず。それもどこかに引きずっている。
でも、不器用な「彼」は今の暮らしにも満足していない。
彼女と再び暮らし始める事を望みながらも、一方では煩わしさを避けたいという
思いに揺れている。愛する人でも、暮らしていれば衝突することもあるでしょう。
Crazyというのは、「彼女への強い思い」と「不器用でバカな自分」の両方を指して
いるように思います。このあたりに、妙に共感してしまいます。
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