永六輔と奥山侊伸







「秋元康入門」関連書籍のご紹介です📚


今となってはゲキ渋な放送作家おふたりの書籍をご紹介します。









一冊めは、奥山侊伸さんという「秋元康さんの師匠」の本(^ ^)


秋元康さんの基礎を作った番組といえる「ザ・ベストテン」や「夕焼けニャンニャン」を秋元さんより先に担当されていて、

「この弟子、才能あるから」と譲っていかれた方のようです。



「いいこと、聴いた」で知り興味を持ち読んでみました。


内容は、



昭和のテレビ全盛期に関わってこられた方が自らの記憶を振り絞り.3年間かけて著されたもので、 


秋元康以前の放送作家秘史といってもいい内容だと思います。


世代的に、リアルタイムでわかるところはほとんどありませんでしたが😭


テレビ界における「昭和の伝説」の内情が少し把握できたような気はします。



昭和芸能におけるレジェンドである青島幸男さんや立川談志さん、大橋巨泉さんなどについて、


師や先輩に敬意を持ちつつも、ホラはホラとしてリテラシーを持って書かれているところは、


やはり共に汗を流されてきた方のお言葉だなと感じます。

(一部、鵜呑みにされているホラもあります)




私的には、特に愛川欽也さんについて知れたのは嬉しかったです。

バラエティ番組はそれほど観ていなかったのですが、


晩年の愛川欽也さんによる政治討論番組パックインジャーナルだけは一時期、


週2.3回(再放送)見るほど大好きで、思想意見は違えど学びながら観ていました。



愛川さんに「政治に多大な情熱があった」ということや番組制作に至るまでの流れを、この本で少し理解できたと思います。


テレビ朝日系CSのパックインジャーナルは番組のパネラーがほとんど変わらなかった印象ですね。


やや固定しすぎたと私は思います。



たとえば、スペシャル回は、久米宏さんを呼ぶとか、報道ステーションキャスターの古舘さんを呼んでみんなで叱りつける回とか、


久米さんと古舘さんを「報道のあり方」について激論させるとか、


田原総一郎と大橋巨泉を出してテレビ怪獣同士の戦いを見せるとか、

色々、盛り上げていただきたかったなとは、当時から思います。


私は基本的に保守、リアリズムの考えなのでまるまる内容への支持はできませんが、



左派、リベラルの心情、素朴な善意はできるだけ理解したいと努めて観ておりました。








日本芸能の本質を感じ取れる一冊。



「ヤクザは男を売り、女郎は女を売り、芸人は芸を売る」



内容は、この一言に集約されます。



古来から現代まで姿形は変われど、本質はそれほど変わっていないと思い知らせた一冊。


昔と違うのは、芸能人が、人権思想やメディアシステムが発達していて影響力が大きくなっている点や、


食べ物も豊富な時代なので、芸能者にむかって「非生産者」とかいう差別をされない点です。



一貫しているのは、芸能界やその周辺や類似した世界では、「仁義などの男気」、「性的な魅力」、「笑いや居心地のよさ」、などを介在して成り立っている部分があるところは変わってはおりません。



少なくとも一般社会より比重はかなり大きいでしょう。


宗教と芸能の結びつきにも随所に触れられています。



永六輔さんがまずお寺の御子息であられますし、


歴史的にも神話の話や、

神楽、全国のお祭り、一遍上人の踊り念仏、琵琶法師、出雲お国の念仏少女隊による練り歩き、や、


落語の源流は説法であることなどからみても切っても切り離せないものではあります。



最近は、かなり切り離されてきて、「目立てば勝ち」みたいになりすぎ、


「なんのために演るか」という核であるべき部分のレベルが下がってきているようには感じます。


逆に言えばそのあたりにチャンスがあるのかもしれません。



あとは万葉集や百人一首などの和歌のように、しみじみと、または一気に感情を現す文化も日本では根強くあります。


浪花節と呼ばれるものもその系列かもしれません。


それが歌舞伎や歌謡曲、そしてSNSカルチャーの一部に繋がっている面もあるのかもしれません。







先の奥山氏のさわやかな文章をお借りすれば、


「永さんは自著について、

『全部他人の言った言葉ばかりで自分のオリジナルはありません、

世間の皆さんの言った言葉を集めただけなんです』


というけれどその集め方と取捨選択の感情の素晴らしさが一冊一冊で輝いている」




簡潔に「永六輔名言集」の魅力が語られていると思います!!


永さんの、大を成しても市井の方にも話を聞きつづける謙虚さ、純粋に「伝えたい、残したい」という気持ちがあふれた本。


同シリーズの「大往生」はベストセラーとなり、「職人」は永さんが一番、書きたかった本だそうです。



放送系でも大橋巨泉、宮藤官九郎、リリーフランキー、さまざまな方が名言集を出されていますが、

解説がほとんどない永さんの本は、削ぎ落とした「シンプルザベスト」の美すら感じます。



永六輔さんのラジオを聴いておけばよかったな。


 


ラジオ好きとして「人気No.1の番組はどんなもんやろ?」とちらっと聴こうと思った記憶もあるけど

世代が違いすぎて、しゃべる対象も違うだろうなと思って聴かなかった。



まあ、ちょいとならYouTubeなんかで聴けちゃうんですけどね、笑






シメに風情がなーい!!!





永六輔さんも、青島幸男さんも、大橋巨泉さんも、阿久悠さんも、景山民夫さんも幅広い知識があるところは共通しているし、


それに先立つ好奇心が旺盛なのところも共通しています。



それとは別に、 


私の好きな一流の方の「ちがい」は、


青島幸男さんは「サイレント映画でお笑いのパターンはやり尽くされた」といい、


秋元康さんは最近のラジオで「シェイクスピアで物語のパターンはやり尽くされた」といい、、


ビートたけしさんは「俺たちがやり尽くした」といいました。


永六輔さんは「まだある」とおっしゃいました。



私は永六輔の見解に賭けたい。







あとがき


秋元康さんをテーマに芸能論にまで少し踏み込ませていただきました。


エラそうな文章ですね。



秋元さんは私の親より少し年上の方だったと思います。あとの方は祖父クラス。



エラそうの極み。



何様ですか?という疑問は受け付けません🙇‍♂️



ただ確実に、今後のハードルだけがぐんぐん上がります。



全体的に、もっと気遣いのある表現をしたほうがいいような気もするけど、



めんどうなので編集放棄!!



ロックで申し訳ございません。



それでも今回は全体的に肯定的に書かせていただきました。


日本芸能界についての考察は、またの機会があれば是々非々で論じていきたいと思います。




秋元康入門は以上です。



入門以上の免許皆伝や奥義の内容は、ぜひご本人様の作品や書籍をご覧くださいませm(_ _)m