映画「インセプション」観ました(致命的なネタバレ含む注意) | 徒然なるままに

映画「インセプション」観ました(致命的なネタバレ含む注意)

チネチッタで、映画「インセプション」を観てきました。
かなりの大きさのシアターに、それなりの観客の入り。

夢ネタの作品はもはや1つのジャンルと言っても良い気がする。
なんとなく「シャッターアイランド」を連想。
夢ネタを扱う作品は、どうしても、「この物語それ自体が1つの夢だ」というパターンに嵌ってしまう作品が少なくない気がする。ラストシーンではそれを提示する形で終わっている。
今の状況は本物なのか夢なのか、メタ構造的、多重構造的な仕掛け。多重構造のそれぞれの階層で物語が同時平行的に進行していく。それぞれの階層での「異常」が他の階層の物語に影響を及ぼしていく。
そういった作品のスタイルというものは、確かに既視感は感じてしまうものの、この作品では映像描写に凝っていて、迫力ある仕掛けで観客を楽しませてくれる。
この作品で描かれる物語はメタ、多重構造的なので、物語にのめり込むことができる人は楽しくても、のめり込めない人はなかなか楽しめないという、観客を選ぶ要素はどうしてもあるのだと思う。
私は「シャッターアイランド」や「いばらの王」だとか、夢ネタや多重構造的な物語を最近やたらと観ているせいか、どうも既視感の方が先に来てしまって、どうもなかなか深くのめり込むことができなくなってしまっている。この系統は個人的に私のツボではあるのだけどね。さすがにちょっと物語の見過ぎなのかもしれない。物語を多く見過ぎると、満足度のハードルがどんどん高くなってしまう。既視感が強くて新しい要素に欠ける物語は、私のなかにあるハードルを乗り越えることができないのだ。

あと、BGMに関して。確かに良い味は出ているものの、煽りすぎな感じがしてちょっと煩かった。日本人に対しては、このBGMの付け方はちょっと煩すぎるのではないだろうか?

以下、5段階評価。

■インセプション(2010年アメリカ)
ジャンル:洋画/SF/サスペンス/アクション
ストーリー:★★★
キャラクター:★★★
意外性:★★★
癒し:★★★
音楽:★★★★
総合:★★★★