映画「告白」観ました(一部ネタバレ含む注意) | 徒然なるままに

映画「告白」観ました(一部ネタバレ含む注意)

チネチッタで、映画「告白」を観てきました。
かなりの大きさのシアターに、かなりの観客の入り。
今日のチネチッタの日中は全体的に混んでいた気がする。

若干過剰描写に思えるところもあったけれど、素直に面白いと思う。
同じ監督が手がけた「嫌われ松子の一生」の演出は、チープな感じがして私はどうも好かなかったのだけれど、この映画の演出は良いと思う。
不気味な感じ、現代人間のあまりなカンチガイぶりが、私にとっては大いにツボで、カンチガイ甚だしい熱血教師だとか、オバタリアンだとか、脳内スカスカな学生だとか、自分にとって好ましい現実しか受け入れようとしない頭の弱いDQNな人達がこぞってカンチガイぶりを発揮していく、なんとも楽しい映画。
こんな奴ら現実にいねーだろ、とつい思ってしまいそうになるけれど、映画を観終わった後で某喫茶店に行くと、実際にそういう人達がちらほらいて、びっくりしたり!
人によって好き嫌いがはっきり分かれる映画だと思うけれど、私はこういう映画は好み。

最後の「ドカーン!」に関しては、
本当に爆発したかどうかは観客の想像に任せる、という形になっていると思う。
「なーんてね」という最後のセリフが、
「本当は爆発していない」ということか、それとも「本当は爆発していないと思わせて実は!」みたいなことなのか(苦笑)
「終業式の日(先生が告白をした日)に実際には先生は牛乳に血液を入れていなかった」という事実を伏線だと捉えれば、普通に考えれば前者の解釈(あの爆発シーンはただの妄想の産物で現実ではない)が正しいようにも思えるけれど、
私はあえて後者の「本当は爆発した」説(あの爆発シーンは妄想オチと思わせておいて実は現実だった)を是非とも推したいところ。
そういう風に考えることができるのが映画の良いところ。
脳内変換をして、自分にとってより面白いラストを自由に想像して楽しむことができるのだ!

以下、5段階評価。

■告白(2010年日本)
ジャンル:邦画/ドラマ
ストーリー:★★★★
キャラクター:★★★★★
意外性:★★★★
癒し:★★★★
音楽:★★★★
総合:★★★★★