映画「シャッターアイランド」観ました(致命的なネタバレ含む注意)
チネチッタで、映画「シャッターアイランド」を観てきました。
それなりの大きさのシアターに、かなりの観客の入り。
この映画の冒頭に「ラストは絶対に教えないでください」のようなことが書かれていたけれど、「絶対に○○しないでください」と言うということはつまり「やれ」という意味だと解釈する私は、ネタバレを書きたいと思います。
もちろん、冒頭にそういうメッセージがなくても、私はネタバレを書きますけどね。
この作品は、日本の純文学だとかミステリー小説をよく読んでいる人にとってはそれなりに楽しめる作品だと思う。
「妄想パターン」というのは、日本の純文学によくある定型パターンの1つだと思うけれど、そうしたパターンをよく知っている人にとっては、「ああこのパターンか」と思うような内容。
「妄想」なのか「洗脳」なのか、それとも両者が混在しているのか。
物語が進行していくにつれ、それぞれのパターンが転倒していき、観客をどんどん「考える楽しみ」に導いていく。
病院側の策略によって主人公は洗脳されようとしているのか、
それとも主人公は本当に精神病を患っていて、被害妄想的に周囲を「悪」だととらえているのか、
それとも主人公は本当は精神病ではないのだが、病院側の策略に打ち勝つためにあえて精神病患者の振りをしているだけなのか。
ラストでは真実の解は示されないものの、本当の答えはどれなのかを考える楽しみがある。
小説などでは、地の文に書かれている内容が必ずしも物語における真実だとは限らないわけだけれど(「小説はフィクションだ」という意味ではなく、一人称で語る視点キャラの思考が貧困だったり妄想を抱えていて物語中の現実を正しく認識できておらず地の文にそれが反映されているということ)、そういう前提条件を知っている人であれば楽しむことができると思うけれど、前提条件が分からない人にとっては、ストーリーの展開に「置いていかれる」感じがしてしまうかもしれない。しかし丁寧な説明をすることで物語が簡単なものになってしまうと、浅い物語に満足できなくなってしまう私のような人もいるわけで、そうした人にはむしろ「あえて説明をしない」ほうが逆に効果的な場合もある。(もちろんストーリーを進める上での最低限の説明は必要だけれど、余計な説明によって「考える楽しみ」を邪魔されたくはない)
「パターンを知っている人はより楽しめる」と書いたけれど、でもパターンを知りすぎている人にとっては、この作品を観ることによって予想以上の驚きを受ける、ということはないかもしれない。「要するにこの話って○○だということだよね?」と簡単に要約できてしまう話というのは、物語をよく読みこんでいる人にとっては、やっぱりちょっと物足りないのかもしれない。
でも、私自身としてはこの手のタイプのパターンって結構好きなんだけどね。
勘違いパターンとか妄想パターンとか被害妄想とかその手のタイプ。
(私の書く文章を読んでくれている人ならなんとなく分かってくれると思うのだけれど)
私にとってはこの作品は結構ツボだったので、総合4ということで。
以下、5段階評価。
■シャッターアイランド(2009年アメリカ)
ジャンル:洋画/ミステリー/サスペンス
ストーリー:★★★★
キャラクター:★★★★
意外性:★★★★
癒し:★★★
音楽:★★★
総合:★★★★
それなりの大きさのシアターに、かなりの観客の入り。
この映画の冒頭に「ラストは絶対に教えないでください」のようなことが書かれていたけれど、「絶対に○○しないでください」と言うということはつまり「やれ」という意味だと解釈する私は、ネタバレを書きたいと思います。
もちろん、冒頭にそういうメッセージがなくても、私はネタバレを書きますけどね。
この作品は、日本の純文学だとかミステリー小説をよく読んでいる人にとってはそれなりに楽しめる作品だと思う。
「妄想パターン」というのは、日本の純文学によくある定型パターンの1つだと思うけれど、そうしたパターンをよく知っている人にとっては、「ああこのパターンか」と思うような内容。
「妄想」なのか「洗脳」なのか、それとも両者が混在しているのか。
物語が進行していくにつれ、それぞれのパターンが転倒していき、観客をどんどん「考える楽しみ」に導いていく。
病院側の策略によって主人公は洗脳されようとしているのか、
それとも主人公は本当に精神病を患っていて、被害妄想的に周囲を「悪」だととらえているのか、
それとも主人公は本当は精神病ではないのだが、病院側の策略に打ち勝つためにあえて精神病患者の振りをしているだけなのか。
ラストでは真実の解は示されないものの、本当の答えはどれなのかを考える楽しみがある。
小説などでは、地の文に書かれている内容が必ずしも物語における真実だとは限らないわけだけれど(「小説はフィクションだ」という意味ではなく、一人称で語る視点キャラの思考が貧困だったり妄想を抱えていて物語中の現実を正しく認識できておらず地の文にそれが反映されているということ)、そういう前提条件を知っている人であれば楽しむことができると思うけれど、前提条件が分からない人にとっては、ストーリーの展開に「置いていかれる」感じがしてしまうかもしれない。しかし丁寧な説明をすることで物語が簡単なものになってしまうと、浅い物語に満足できなくなってしまう私のような人もいるわけで、そうした人にはむしろ「あえて説明をしない」ほうが逆に効果的な場合もある。(もちろんストーリーを進める上での最低限の説明は必要だけれど、余計な説明によって「考える楽しみ」を邪魔されたくはない)
「パターンを知っている人はより楽しめる」と書いたけれど、でもパターンを知りすぎている人にとっては、この作品を観ることによって予想以上の驚きを受ける、ということはないかもしれない。「要するにこの話って○○だということだよね?」と簡単に要約できてしまう話というのは、物語をよく読みこんでいる人にとっては、やっぱりちょっと物足りないのかもしれない。
でも、私自身としてはこの手のタイプのパターンって結構好きなんだけどね。
勘違いパターンとか妄想パターンとか被害妄想とかその手のタイプ。
(私の書く文章を読んでくれている人ならなんとなく分かってくれると思うのだけれど)
私にとってはこの作品は結構ツボだったので、総合4ということで。
以下、5段階評価。
■シャッターアイランド(2009年アメリカ)
ジャンル:洋画/ミステリー/サスペンス
ストーリー:★★★★
キャラクター:★★★★
意外性:★★★★
癒し:★★★
音楽:★★★
総合:★★★★