映画「スイートリトルライズ」観ました(一部ネタバレ含む注意) | 徒然なるままに

映画「スイートリトルライズ」観ました(一部ネタバレ含む注意)

チネチッタで、映画「スイートリトルライズ」を観てきました。
小さめのシアターに、それなりの観客の入り。

全体的にあっさりとしたトーン。
何これ、コメディだと思えば良いの?
突っ込みどころが多すぎ。

意図的なのだろうけれど、セリフや設定などがあまりに不自然。
夫婦がそれぞれ浮気をするわけだけれど、いつものようにドロドロになるわけでもなく、あっさりとした感じに進んでいく。物語としての盛り上がりも特に無く、シーンとシーンの間のつながりも微妙。こんな人リアルにいないよね、人間の描き方がおかしいのではないかと。

セリフは良い味は出ているとは思うけれど、自然なものではない。
この映画を観ていても全く感動することはなく、違和感ばかりを感じた。
小説としては良い作品なのかもしれないけれど、映画化には向かない作品なのかもしれない。
マンガやアニメなどでは、セリフは自然なものが主流だと思うのだけれど、
小説の世界では、独特の言い回しのセリフが少なくないよね。
小説ならではの独特の言い回しをすることによって、独特の味を出すことはできるかもしれないけれど、私はもっと自然な言い回しをしても良いのではないかと思うんだよね。
だからといって、くだけたセリフを推奨するわけではないのだけれど。
あまりにも悪ふざけが過ぎるセリフや文体は辟易するけれど、
あまりにも時代遅れなセリフや文体というのも私にはどうも受け付けない。
小説の世界も、もっと時代に合ったセリフだとか設定だとかを使った方が良いのではないかと思うのだけれど。
(具体例をあげてしまうとアレだけれど、例えば平野啓一郎とかの文体は好きではない。でも舞城王太郎の文体は個人的に好み。ただ、舞城王太郎の文体は人によっては悪ふざけと認識する人も少なくないだろうし、コメディと悪ふざけの境界線の付け方ってすごく難しい所なんだけどね。人によって判断が異なってくるだろうし。もっと自然に受け入れられるような文体が良いのだろうね)

以下、5段階評価。

■スイートリトルライズ(2009年日本)
ジャンル:邦画/ドラマ
ストーリー:★★
キャラクター:★★
意外性:★★
癒し:★★★
音楽:★★
総合:★★