<公務員制度改革>官邸、官僚人事崩せず 今夏も年功序列、改革は後退


政治にせよ経済にせよ。


新聞を読んでいて「短絡的だなあ」と思うことがよくある。



年功序列=悪



だと言いかねないこのタイトル、何を意図しているんだろう?



抜擢人事をすると何が起こるか?


この辺はドラッカーの受け売りっぽくなってしまうが、


抜擢されなかった「平均以上に優秀な人」のやる気は削がれる。


組織が成長段階にあり、ポストが増える場合ならともかく、


スリム化が叫ばれる時に抜擢なんてしようものなら、


飛び越された人や近い世代には「先はないよ」という宣告になる。



抜擢の根拠は何かという話もある。


合理的に「この人なら」と言えるような人はなかなかいないと思う。


もしいたとして。


たぶんその人は、抜擢されることによる負の側面を理解しているし、


さらに言えば、組織の中での肩書がなくても仕事ができることは


わかっている人だ。



組織においては肩書は関係なく、「この人を通しておかないと」とか、


「この人に話をしておけば大丈夫」なんてことはよくある。


肩書がなくても、肩書のある人をうまく動かして、


やりたいこと、やるべきことを実現していく。


そういうできる人は、いずれ自分が「偉くなる」可能性もわかっているし、


飛び越して早く偉くなって妬まれても仕事にプラスにならないことは


知っている。



官僚の組織はとても大きい。(と思う)


どれだけものすごい能力を持った人だとしても、


すべてを一人でこなすことはできないし、


今いる人たちの協力は絶対に必要。


それなりに合理的な判断の積み重ねで今の形になっているはずなので、


簡単に「よくない」と決めつけるのはよくないと思う。



よりよい仕組みを呈示しないとね。


そっか、それだ。


建設的な意見のない批判が多いのがひっかかるんだな。