NHK教育テレビで日曜日の夕方にやっているあれです。
「ハーバード白熱教室」
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
なかなか読むのに体力を使うのでまだ2/3くらいですが。
ジョン・ロールズの分配に関する議論についてふと感じたこと。
1:封建制度・・・生まれた時点で分配が決まるから不公平。
2:自由主義・・・競争するのはよいが、競争のスタートラインが不公平。
3:実力主義・・・教育が公平になっても、才能は不公平。
4:平等主義・・・結果の平等は、やる気がなくなる。
とのことで、ロールズは
「もっとも恵まれない人にとってプラスになる格差を認める」
格差原理を前提に結果の平等を説いたそうです。
政治哲学の話ですが。
結局完璧な制度なんてないってことではないかと。
封建制度のもとでは「ノブレス・オブリージュ」という言葉があり、
恵まれているものの義務を自覚していたわけですしね。
そういった、共有された倫理観というか、文化がないと、
「成功は全部自分のもの」
「稼いだものがえらい」
ということになる。