気になっていたんですよね。
値札は5000円とか8000円とかなっていて。
「お兄さん、中トロ、1000円でいいよ」
なんて言っている、あれ。
そもそも
「なぜそんな値段なのか?」
から疑問。
率直に一人の人に聞いてみる。
「お兄さん。朝一番だから、特別だよ」
んなわきゃない。いつも同じ。
「中トロ1000円、大トロ2000円、
大トロは2000円でサービスで中トロも付けるよ」
くらいが相場。
よく見てみる。
「中トロ」、「大トロ」と言っているが、
どうも脂ののり方などの品質はまちまち。
あと、厚さがないものが多く、
普通の刺身のさくをとるのも難しそうなものもある。
魚屋も鮨屋も使わないものもあるのかも。
だとすれば納得できる。
一方で日本語があまり上手でないある店では
「これ、ただの赤身では?」というものもあった。
たまたま「ここのはまだ大トロに見える」と思った店で、
その向かいの店にいると、
道の反対側から大きな声で
「お兄さん、じゃあ大トロ1000円でいいよ」
と言われたので、戻ってそれを購入。
改めてなぜこんな値段なのかを聞いてみる。
「大手の冷凍庫で一括保管されているのを買ってきて
売っているんですよ」と。仕入れ元は全部同じっぽい。
あと、切り方の説明書をくれる。
自然解凍は約8時間。
家に帰って解凍後、説明に従って解体開始。
まず最初は
「裏返して皮をはがす」
・・・・
・・・・
・・・・
まったく無理。文化包丁じゃあ切るというより細胞を
壊している感じ。身が崩れそうになる。
魚を扱うための包丁をきちんと手入れして
持っているのであればまだしも。。。
なんとか皮をはぎ、骨を取り。
筋が入るように薄く切る。
なぜネギトロというものが存在するかがよくわかった。
骨と皮の側がきれいに切れないからああなるんだ。
夕食まで時間があったので2ちゃんねるを見る。
アメ横で買ってはいけないものトップ。
まさに「冷凍マグロ」。
鮮魚は吉池(安くないけど)で買うべきだと。
臭い、筋が固くて食べるところがないなど散々な
言われよう。
目利き以前の問題で見るからに「はずれ」もあるので、
それをつかんだ人は腹いせに書くんだろうなあ。
商売として続いているってことは、
一応買う人はずっといるんだろうし。
(自分のような興味本位の人だけかもしれないが)
戦々恐々としながら夕食開始。
思ったよりも味はまとも。
ちょっと脂の味が想定と違うのだけど、
原因がどこにあるかは不明。
手でぐちゃぐちゃと触りながら切っていたのも事実だし。
ただ、食べていて当たり前のことに気づく。
トロばかりそんなにたくさん食べてもうれしくない。
1,000円あれば、プロが切りわけたおいしい
本マグロの大トロが(時間によっては)買える。
まあ、話のネタってことで。