相変わらず年上に悩まされる今日この頃。
いちいち煙たがられるのも面倒だけど、
後から「自発的に」尻拭いをしてまわるのも
疲れるし・・・。
別に不真面目なわけではない。
ただできないだけ。
何とかしようと考えて努力するんだけど、
自分の頭の中だけで解決しようとするから
いきなり年下にダメだしされる。
考えてみればかわいそうな話だ。
なぜそうなったのか?
2つあげてみる。
まず1つ。「経験」。
企業内には世代に偏りがある。
バブル前後に入社が急増、94年くらいから
極端に少なくて、10年くらいは低位安定。
その後、2005年くらいから少しずつ回復。
大量採用時代と氷河期だと、
氷河期入社の方がポテンシャルが高い。
これは一般的によく言われる話だけど、
それ以上に問題だと思うのが「経験」。
同期入社が多いと言うことは、
若いうちにいろいろな経験を積む機会が
少なくなってしまう。
バブルの終盤までなると、上の世代からの
しわ寄せもあるし、「若手の仕事が足りない」
時代だったんじゃないかと思う。
機会を得て「成功体験」を繰り返すことで
「自信」が生まれ、それが色々な判断や
「決断」をくだす土台になるのに・・・。
もうひとつは、一般的に言われる教育の問題。
「言われたことをやればいい」立場から
「やるべきことを言う」立場への変化は
非連続で、とても難しい。
見よう見まねでそれらしく見えたりするから
たちが悪い。
オーケストラの指揮者のようなもの。
タクトを振っていればそれらしく見えるかも
しれないけれど、オーケストラがうまく
音を奏でるかは別の話で。
管理職の成果はチームとしての成果。
「サーバント・リーダー」という言葉がある。
メンバーが能力を十分に発揮できるように
サポートするのがリーダーの仕事ということ。
残念なことにこういうことについて、
社内教育は殆どない。
ある日突然「ラインリーダーね」となる。
就職前は考えたこともなかったけれど、
自発的に勉強するしかない部分は多い。
もちろんやらなくても、できなくても
クビになることはないのだけど・・・。
と、いうことで結論。
別に誰かが「悪い」というわけではない。
過去の色々な積み重ねの結果で
今の状態になってしまったというだけ。
「今」の動きで将来に訪れる「結果」は
変えられるかもしれない。
今の問題に不満をぶつけるよりも、
今後どうしたいかを考えよう。