いつも自分が感じていることが大学時代の先輩のブログ でも書かれていた。


お金というのは価値を交換するための道具のはずなのに、


「払う側がえらい」と勘違いしている日本人が増えてしまった。


どうやら原因は三波春夫の「お客様は神様です」という言葉が浸透してしまった


ことにあるようです。



この言葉で検索すると面白いブログ が見つかりました。


昔、営業をしていたころを思い出します。



突然朝電話がかかってきて「今日11時に来て」といわれ、


時間通りに行ってみたらまだ会社に来ていない。


50分近く待たされ、ようやく出社してきたかと思ったら、


「あんた何しとん?お昼前やで、こんな時間に

おったらご飯たべられへんやん」



何があってもそんな人間にはなりたくない。


大きな組織にいて仕事をほかの組織の人にお願いする時には


勘違いが起こりやすいので注意しないと。



その勘違いがもっとも悪く出ているのが


トヨタ系列のベトナム人実習生の問題 かなと思います。



「トヨタ自動車や日産自動車など向けに部品を生産する


東海クラフトの下請け会社ティエムシー」とありますが、


たぶん東海クラフトはこの 会社。従業員3名。


その下請けは、親子2人(推測)とベトナム人実習生。



この問題、最初のニュースのソースもブルームバーグから


持ってきているとおり、日本のマスコミは余り報道したくないようです。


まあ、従業員3名の会社のさらに下請けですから、トヨタという名前を


出すのも難しいと思います。


日本のマスコミの収入源は広告で、広告を出してくれる上得意様


なのだから、仕方がないです。彼らも商売ですから・・・。


それがおかしいと思うのであればNHKの受信料は必ず払うべきだし、


視聴料を払ってニュース専門チャンネルを見るしかない。


無料で娯楽を得るということはそういうことです。



話を元に戻します。


従業員3名の会社の下請け。


彼らはなぜこんなことをしたのか?



簡単なこと。そうしないと生きていけないのでしょう。


トヨタという会社、巨額の利益を生む立派な会社ですが、


とても厳しい会社です。厳しいからこその利益です。



仕事を受注するには決算書を開示しなくてはならないし、


大きな利益を出そうものなら値下げを迫られることになる。


他の会社が安くできるならお宅もできるでしょと言われる。



安く供給するには安くてたくさん働いてくれる労働者が必要。


そこに「救世主」が現れて「外国人実習生」を派遣してくれる。

(救世主はどうやら妙なブローカー のようです。)



この会社の事件だけで見ると、セクハラなんかは個人の


問題で、トヨタ本体とは関係のない話ですが、


「安価な労働力」を求めた病根は下請けに対する厳しい要求に


あるのだろうと思います。



顧客満足は従業員満足なしでは成立しない。


過酷な、つらいだけの労働の上によい商品はうまれない。


いくら今、トヨタの車が売れて業績がよくても、


こんな事件がおきるようでは長続きはしないでしょうね。


少なくとも自分は買いたくなくなります。




みんなが幸せになれる仕事をしたいものです。