なぜシャッターの閉まった商店街ができてしまうのか?
答えは簡単。
「土地の所有者が」店を営業しても利益が出ないから。
ポイントは「土地の所有者が」というところ。
駅前で立地が良かったりするのだから、
その気になれば利益は出る。
ところが、なまじその土地を「所有」してしまっているので
一生懸命に働く必要がない。
マンションにして賃貸にすれば十分食べていけるし、
極端な話、前に自動販売機を置いておけばそれだけで
食べていけることだってあるかもしれない。
これが上場企業であればそうもいかない。
借入金の金利を払うためか、株主に配当を支払うためか、
必ず収益をあげなくてはいけない。
土地があるなら「より収益を生むように」利用しなくては
ならない。
シャッター商店街の土地の所有者には
その義務がない状態になってしまっている。
本当は土地だって限られた資源なのだから、
より効率よく利用する必要があるのだが、
「所有」によって市場の外に置かれ、
「ここに住み続けたい」という地権者の希望で
社会全体の効率性・生産性は低下している。
バブルの頃、小さな土地をまとめて転売する
地上げ屋が、トラックを家に突っ込ませたりして
いたような映画なりマンガなりがあったと思う。
バブルの頃の場合、土地転がしだけを考えていたので
あまり良いものではないのだが、
今、駅前のシャッターで閉じられた商店街を
活気あふれる商店街にしたらどれだけ利益が出るか、
その利益はどれだけの価値があるかをきちんと
計算した上で地上げのようなことが行われるなら、
それはそれで社会にとって良いことなんだろう。。。