たった700人の観客から始まったこのイベント。


・・・いや、チケットがそれだけしか売られなかったんですよね?


今はなき難波W'OHOLでのイベントで。



その春、Please Mr.LostmanツアーのW'OHOLでピロウズの


山中さわおは


「俺のファンがまったくいないと寂しいから来てくれよな」


みたいなことを言っていた。(林英生というユニットで参加したので)



あれから9年。


偶然なのか?ミスチルの歌う「ストレンジカメレオン」を


その「ロックロックこんにちは」で聞くことになるとは。


ap bank fesで歌った、そして魔法の呪文を手に入れた


言っていたので、歌いそうな気はしていたけど。



独特のアレンジにネガティブな反応をする人も多いけれど、


個人的には結構好きです。


というよりも、最近はピロウズのストレンジカメレオンを聴けなく


なってきていたので、これはこれでありがたいとも感じます。



不遇の時代があって、それを乗り越える過程があって。


同時期にデビューしたミスチル、スピッツが売れていく中で


気持ちをぶつけた本気の歌だった。


逆に言えば今のピロウズの歌じゃない。


山中さわおという1人の人が歌う限り、歌にこめられた感情は


1種類でしかない。そしてそれは今となっては過去のもの。



桜井和寿という、まったく別の人が同じ歌詞に異なる感情を


吹き込んだとき、新しい歌になった。そう感じています。



大きく売れることもなく、解散することもなくじわじわとファンを増やし


ライブの動員数を増やし続けたピロウズが到達した


国内最大級のライブハウス「Zepp」。


そこにミスチルが原点を探しにくるとき何が起こるのか。


とても楽しみにしています。



さて、ロックロックこんにちはに戻ります。


実は今回、初めて「野外フェス」を体験しました。


ライブはたくさん行っているにもかかわらず初めてです。


開園ぎりぎりに行って、結構後ろのほうにレジャーシートを敷いて


ゆったりとしていました。



きれいな青空、秋の空気を運んでくるさわやかな風、


茜色に染まった空、夕日。一番星、月。


好きなときに立ち上がり、好きなときにすわり、昼寝をし、


ご飯を食べ、ビールを飲み。


常にそこには音楽がある。


「幸せだなあ・・・・、似てないけど」 by桜井和寿


なんて幸せな、なんて贅沢な空間。




10時過ぎ関空発の飛行機で帰る予定になっていたので


スピッツの半分くらいで会場を離れなきゃいけなくなったけれど、


「正夢」で見送りされて、これはこれで心地よかったです。