「とにかく考えなさい」


半年前、会社でも伝説的な(?)ディーラーにそう教わりました。



市場は参加者が作り出すもの。


株式市場において企業のファンダメンタルズは当然重要だけど、


一方で参加者の感情やら欲望もきちんと計算する必要がある。



たとえば。


ボーナスシーズン直前あたりから株はあがりやすい。


そしてボーナスが出て数週間から1ヶ月程度で下がりやすい。



なぜか?


「ボーナスをもらったら株を買おう!」


そう考えている人が世の中にたくさんいることを知っている猛者がいるのだ。


そこで買いたい人がいるとわかっていれば、そのタイミングでは価格を


吊り上げておけばいい。



マーケットの流動性というのも大きな要素になる。


東京証券取引所で全株式に売りをぶつけて株価を下げるのと、


大阪証券取引所で日経平均先物を売り込んで株価を下げるのと、


シカゴで日経平均先物を売り込んで株価を下げるのと。



どれが一番簡単でしょうか?


たぶんシカゴです。なぜなら買い手が少ないからです。


シカゴで日本の夜のうちに日経平均先物を売っておく、


大阪の終値よりも100円安かったとしたら、翌朝の東京は


シカゴの価格に寄せられて下げて始まります。


つまり、安く買いたければまずはシカゴで


売ればよいということになります。




そういうことを考える人が世の中にはいるのです。




ゴールデンウィーク以降、相当株価は下げました。


この下落で誰が喜んで、誰が悲しんでいるか?


そしてこの次に何がくるか?


きちんと考えれば答えが見つかりそうな気がします。