「ウェブ進化論」を読んでいて、ふと2年前を思い出しました。


「全銀協セミナー」という、護送船団時代をそのまま引きずったようなイベントに


参加しました。


いろいろな銀行の若手が一同に会し「21世紀の金融業」について語り合い、


杯を酌み交わすというイベントです。



そこで以下のような話をしました。



・既存の商業銀行業務では人口減少社会で斜陽産業となる。


・銀行の発展のためには日本経済そのものを発展させる仕組みを考えるべき。


・失敗したときのリスクを小さくすることで、チャレンジできる土壌を作ればいい。


・そのために金融機関を「リスク加工業」と定義し、全てのリスクを小口化し配分させる。



リスクはいろいろなものがあります。


客観的な指標があればデリバティブとして売買することは可能です。


天候が出来るのだから、地価でも経済成長率でも視聴率でもなんでもいい。


すでにアイドルファンドや映画ファンドはあるけれど、


もっと小口化して多様な商品を用意して、リスクの引き受け側もリスク分散が


できるようにすればいい。




検討時間が本当に短くて、話を具体化できなかったこともあるのだが。


この話については講師も理解できずにいた。


投資銀行系の仕事をしている人が「証券化はコストが掛かるから難しい」と


一言で全てを終わらせてしまった。




「小口分散して利益にならなかったようなものを集めよう。」


ウェブ進化論で書かれる考え方に見事にマッチする。



出来るかどうかは別として、やろうとしないと始まらないのだが・・・。