「成長株長期投資」を基本に運用しています。
「成長する分野」としてシンプルに考えたときに、
安易かもしれませんがインターネット関連の企業を思い浮かべます。
いろいろな雑誌で「第2のヤフーを探せ」的な記事がある、その通りです。
第2のヤフー。
・この意味を考える前に「ヤフー」はなぜここまで大きくなったのか?
・今の状況はこれからも続くのか?
・追い越されるとしたらどういうサイトになのか?
ということを考える必要があると思います。
ヤフーはWWWの草創期、まずは登録型のサーチエンジンからスタートして
いたと思います。ロボット型が余り賢くなかった時代、登録型の方が
確実に行きたいサイトが見つかりました。
そこからニュース、オークション等のサービスを追加し、
「インターネットの入り口」としての地位を確立してきました。
広告収入が基本であるとするならば、『入り口』はまさに一等地です。
実際、ヤフージャパンの広告収入は他社を大きく引き離しています。
さて、問題はこれがこの状況がこれからも続くのか?です。
ここで「Web2.0」という最近の言葉がポイントになってくると思います。
まだ明確に定義された言葉ではありませんが、
Web1.0→HTMLで作成された動きのないホームページ
Web1.5→単一の作者の意思と努力で常に変化しているホームページ
こんなイメージかなと思います。
YahooはWeb1.5の代表格になるのでしょう。
さて、Web2.0とはどんな世界でしょうか?
RSS、SNS、Blogといったようなサービスが一体となって、
「利用者が欲しいと思っている情報が集まったページ」が
ポータルサイトになると理解しています。
つまりポータルサイトが提供するのは
「情報そのものではなく、情報を集めてくるツール」ということです。
利用者はこれまでのようにブックマークを「サーフィン」する
必要はなく、トップページに表示される最新情報のみを見るのです。
概念的にはすばらしいサービスだと思います。
問題は利用者側がサービスの進歩についてくるかどうか、
そこがポイントです。
だらだらと書きましたが。
長期投資のスタンスで考えるなら
ヤフーは「これ以上は伸びない」と考えるべきなのかなと思っています。
つまり、トップを維持することはできても占有率を上げることは無理と。
一方で、ヤフーに取って代わる企業が出てくるかどうか。
個人的にはサイバーエージェントやイーマーキュリー(Mixi)あたりに
期待しています。