大晦日。
昼間はマンハッタンからハドソン川の向こうにあるオフィスに出勤。
作業自体はとても順調に進んだ。
その帰り、木曜日に貰った「ACCESS PASS」の効力を試したくなった。
大晦日、タイムズスクウェアを中心に、カウントダウンのために大勢の
人が集まる。ブロードウェイ、7番街に通じる道が警察によって封鎖されてしまう。
住んでいるアパートからオフィスまで、必ずそこを横切る必要があるために、
「通してあげてください」という証明書を貰っていたのだ。
これを使ってうまくやれば、いい位置からカウントダウンの場に
近づけたりしないかと、淡い期待を抱きつつ、50丁目を通りぬけようとした。
8番街から50丁目に入ろうとしたときにそれを見せるとボディチェックの上通過。
意気揚々とブロードウェイの横まで到着。
しかし。ブロードウェイの柵では効果なし。「52丁目を回ってください」といわれる。
で、何度かトライするも埒はあかず。結局52丁目まで迂回して6番街と50丁目の角に到着。
そこで印籠を見せるとビルの目の前だけにさすがに通してくれた。
さて、帰り。本当の不幸はここから始まる。
6番街から回るのではなく、再度50丁目をまっすぐ突っ切ることを試みる。
やはり7番街で挫折。
「50丁目、8番街と9番街の間の家に帰りたい」といっても効果はなく、
「59丁目を回ってください」といわれる。
来るときよりも遠回りになっている・・・。
とりあえず6番街、52丁目の角でもう一度聞く。
「54丁目まで行ってください」といわれる。
54丁目のl角で「ホテルに帰りたい」というと
「カードキーを見せてくれ」と。
アパートメントだからカードキーじゃないと、鍵を見せると
「じゃあ、そこに住んでいると証明できるものを見せてくれ」。
・・・・ない。マンスリーマンションにいるだけじゃIDもない。
56丁目まで歩いたところで地下鉄の駅を見つける。
乗って帰ろうかと思ったら・・・メトロカードがない。
どこで落としたのか、ついていないときはついていない。
ないなあと探していると後輩が
「53丁目の駅に行きませんか?」という。
53丁目と5番街からEラインに乗れば、最寄の駅に着くのだ!
地下鉄は南北の線が多い中で珍しい東西のライン。
これに乗ればすぐに帰れる!
ということでこれに乗って帰宅。
普段なら10分で帰れるところに1時間近くかけたのでした。
恃むべからざるものを恃んだ罰というところでしょうか。
これを教訓に2005年を終わります。