これがとても難しい。

誰だって自分がかわいいし、自分を「すごい」と思いたいものだ。

認められたいっていう気持ちはどこかしらにあるし、

周囲の人より「何かで優れている」と信じている。


さて、そういう個人同士が集まってくると、往々にして

人の「悪いところ」を見つけて指摘してしまう。

「あいつはこうだ、でも俺は違う。」

そう思ってしまう。


そうじゃなくて。

「この人は自分よりもここがいいんだなあ」と常に思えれば。

そうしてよいところを学ぶ心を持っていれば。

より成長できるだろうし、認めることで人と仲良くできる。


言葉では簡単だ。理屈では簡単だ。でも実行に移すのはとても難しい。

きっと「自分が優れている」と思いたいのは「本能」なんだろう。

本能に反する行動を取るというのは、眠いときに寝るなというのと

同様にかなり困難なことだ。だからこそできればすごい。


同じような話を最近本で読んだ。

「バフェットの投資術」だ。

良いニュースで株を買い、悪いニュースで株を売る。

たいていの人がそうしてしまうのは、それが本能に基づく行動だからだと。

バフェットはその逆を行い巨額の富を築いた。

悪い情報が流れて、みんなが株を売るときに買い集めてずっと我慢したのだ。

言うのは簡単だが、どんどん下がる株価を見て買い続けるのは難しい。

ちなみに昨日今日で、1750円で買った株が1220円まで下がっている。

どれだけの含み損を抱えているかはさておき、ここで買い増しができるか?

この会社の企業価値は、「今解散しても」1400円はある。

それで一応は黒字なのだから、株価がこれ以上下がるなら

間違いなく「買い」のはずだが・・・。あとは勇気?


さて、「本能に反する行動」をどこまでできるのかわからないけれど。

まずは明日、周囲を見回してみんなの「いいところ」を確認してみよう。


「け、いいところなんかまったくないじゃないか」と

思うことだけはないように気をつけて・・・。