今、ニューヨークに来ています。
この国では会社の中の受付も、ちょっとしたレストランのウェイターも
仕事中に私語が多いです。
お客さんそっちのけでしゃべってます。
呼んでも、自分の会話が一段落するまで来なかったりします。
日本じゃ考えられないことだし、「それでも働く気があるのか!」と突っ込みたくなる。
だけど実はそれがこっちでは当たり前なのです。
日本人の勤勉さが高度経済成長を実現し、今の日本がある。これは事実。
優秀な工業製品を作って輸出できているのは勤勉さによるところが大きいでしょう。
が、ここで問題があります。
勤勉に働いた結果得をしたのは誰ですか?
一生懸命働いた労働者?そうではないでしょうね。
一生懸命働かせた会社の持ち主が儲けているのです。
そう考えた時、最低限の仕事をするこちらの労働者の仕事のやり方は
ある意味「合理的」なのかなという気がします。
儲けたのは会社の持ち主=株主。
一生懸命働いた人ではなく、働いていない人が儲けている。
一昔前(?)に話題になった「金持ち父さん、貧乏父さん」の世界です。
やはりどうせなら金持ち父さんになりたいですよね。
そのためには「一生懸命働いて」いるだけでは足りないのです。