投信サイトにこんな記事があった。

http://www.toushin-1.jp/articles/-/2730

 

卒業生のお金の使い方に見る慶應と早稲田出身者の見分け方
理想のOB・OGとはスマートにおカネも手も差し出すこと!?

 

季節の巡りも早いもので、2017年ももう2月中旬です。この時期になると大学入試のシーズンです。特に私立大学ではその佳境にあります。
進学先を決めることはその後の人生の行く末を決める全てではありません。しかし大事な選択なことには間違いありません。どのような仲間に囲まれるのかというのはその後の進路に大きな影響を与えるからです。進学先の校風が人間形成に少なからぬ影響があるからでしょう。

 

慶應 vs. 早稲田。OB・OGに見る違い

校風というとよく話題になるのが慶應義塾大学と早稲田大学の違いです。
「OB・OGが大変強力な組織を作っている慶應。OB・OGにあまりまとまりのない早稲田」というのが世間の一般評ですが、皆さんはどうお感じでしょうか。
確かに慶應の校友会である「三田会」は、世界各地あらゆる業種で活発に活動していると言われます。一方、
早稲田の校友会であえる「稲門会」はあまり知名度は高くないようです。
投信1編集部には関東及び関西の国立・私立大学の出身者がいます。編集部で議論して出てきた内容を整理すると、どの会社でも慶應のOB・OGはリストがしっかりしていて、どこで誰がどのような活躍をしているのか常時把握できる体制であったというのが良く聞かれる意見でした。一方、早稲田はそのようなことには無頓着だったのではという意見もありました。

 

知名度からすれば「稲門会」の方があると思う。「あまりまとまりのない早稲田」というのは確かだろうな。まとまりのないというよりは、「群れたがらない」という言い方が昔からよくされる。
「あいつ頑張ってるな」と思って訊いてみると早稲田だったりすることがよくある。
 

三田会 vs. 稲門会。集金力の違い

先日、慶應・早稲田のいずれの出身でもない大学教授による慶應と早稲田大学出身者の特徴についての観察結果についておうかがいすることがありました。
慶應のOB・OGはみな気前よくおカネを出す。しかし口も手も出さない。
早稲田のOB・OGは納得しないとおカネを出さない。お金を出すと口も出してくる。
どこまで本当なのかは検証が必要でしょうが、投信1編集部の慶應大学出身者曰く「慶應はOBの年功序列感がハンパないので、お金を出してもあれこれといえる雰囲気にはないのが実際。定年もないですからね。結局大企業にいるような感じになってしまう。もともと卒業生の多くが現役を含めてサラリーマンとしてやってきているので、先輩にお任せした方がうまくいくという雰囲気なのでしょうね」とのこと。
また編集部の早稲田大学出身のメンバー曰く「早稲田についてはとても当たっている仮説だ」とのこと。
そしてこれは両校の校風の違いや集金力を物語っているようです。

 

昔から早稲田は貧乏学生が多いから「納得しないとおカネを出さない」のだろうな。大切なお金を出したからには口も出す、ということかな。
 

慶應大学と早稲田大学のOB・OGとして存在感を示すには

この話の面白いところは、それぞれの校友会の中でどう振る舞うと「目立つ」ことができるのかその行動指針も暗示しているところです。
三田会であれば「おカネだけでなく口も出して会をリードすること」、また稲門会であれば「いつもだまっておカネをだして大旦那になること」これらができれば一目置かれる存在になれるということを意味しています。
いかがでしょうか。両校のOB・OGの方のご意見をたくさん伺ってみたいところです。

大旦那になったことがないから分からないが、そういう傾向はあるんだろうな。
早稲田の慶應化? 将来両校の校風の違いは薄まるのか

慶應は昔から「親子代々慶應」という方が多く、三田会の強さも代々受け継がれる人脈によって強化されてきたと思われます。
一方、
早稲田は本来全国から学生を集めてきましたが、近年は首都圏出身者が圧倒的になっています。同時に「親子代々早稲田」という方が増えていると思います。早稲田のこのような動きはいずれ稲門会のあり方にも影響を与えるでしょう。両校の校友会の文化が似通ってくるのか、興味深いです。
何はともあれ、受験生のみなさんの志望校合格をお祈りいたします。一般の入試は一発勝負なので、受験日の体調如何で結果も自分の思ったとおりにならないこともあるでしょうが、合格した学校が自分に合った学校です。結果に一喜一憂せずにやり過ごしてほしいものです。

 

これが今問題になっている。早稲田の入学者の7割が一都三県の出身者で占められていて、伝統的な校風が失われる、と大学でも困っているそうだ。
 

全国から人が集まり、切磋琢磨するところに早稲田のおもしろみがあり校風になっていた。そのために早稲田に来たという学生が多かった。そういう出会いの機会を失った早稲田は人数が多いだけで、似たり寄ったりの個性しか存在しない大学になってしまう。

 

「早稲田には(思想的に)右も左もある」という言葉もあった。右も左も共存できるのが早稲田。「早稲田には真ん中しかいない」ということになったら確かにつまらないだろうな。

 

昔は地方の貧乏学生でも早稲田を志したことを考えれば、一都三県出身者が多くなっているのは経済的な問題ばかりではないだろう。
センター試験導入とか、AO入試、一芸入試みたいな訳の分からない推薦入試をなくしてみたらどうか。
 

早稲田は指定校推薦入試と一般入試のみです、昔のように答案の解答は万年筆で書いてもらいます、高校の内申書は参考程度、筆記試験の結果で合否を決めますなどとアピールしたら、出願者の総数は減るだろうが、早稲田が好きな受験生は喜ぶだろうな。
他の大学がやっていないシンプルな入試形態に戻すこと、こういう改革はどうだろうか。