図10
それでは、図5から52玉即ち図10を見に行きたい……
が、その前によく出る手筋をまとめておきたいと思う。
また58玉とした局面は、仮に横歩取り亜型と名付ける。
(横歩を取るとも限らないが……)
【花】
左図より 24歩同歩同飛88角成同銀33角28飛27歩58飛 の順である。
この順になると大抵は不満である。
【鳥】
左図より 24歩同歩同飛88角成同銀33角21飛成88角成 の順である。
この順が成立するかは重要で、主に32金があるかどうかで成否が分かれる。
【風】
左図より 24歩同歩78金86歩24飛 の順である。
意外と重要 以下は後手の手段が多いが、玉営で成否が分かれる。
【月】
左図より 24歩同歩78金88角成同銀33角 の順である。
一歩損を咎めに来る順、この図をよくできないと作戦として微妙。
横歩取り亜型は以上の手筋群を彼我の玉営から評価し、
従来の先手番の一手先に指す利を一歩得に変える順より、
24歩の威力を上げ得をしに行く戦法である。
その意味で横歩取りの定向進化と言えるものだ。
(猶、従来の横歩取りより優れるというわけでもないので注意されたい)
では、そろそろ10図を見ていく。
78金は86歩なら
同歩同飛24歩同歩22角成同銀77角89飛成22角成86桂69銀という感じで難解で、
78金に32金なら横歩取らず58玉に概合流するだろう。(別戦型なため割愛)
10図より、鳥は32金と上がっていない故、
21飛成の響きが薄く先手不利である。
よって10図より仕掛けるなら ▲2四歩 △同 歩 ▲7八金 である。
図11
対して後手は風月どちらもある。
まず月の順(△8八角成 ▲同 銀 △3三角)を見る。
図12
46角と打ちたいが、86歩同歩同飛87歩76飛77銀75飛で、
24角に44角から2筋逆襲を見せられ、歩損も兼ねて辛いだろう。
よって一歩得対持ち角となるが、先手としては不満だろうか。
(形勢は互角だろう)
風の順(△8六歩 ▲2四飛)は次図
図13
13図で後手の選択肢が多く、Ⅰ△3二金 Ⅱ△8七歩成 Ⅲ△8八角成 がある。
Ⅰは86歩同歩同飛で横歩取らず58玉へと合流する。(詳細は略)
図13-1
Ⅱは22角成78と同銀22銀同飛成32金打21竜88飛成 と進む。
先に桂得するものの、先手陣の方が薄く、難解である。
(以下一例は96角74角85歩94歩77銀打99竜11竜という感じでどうか)
この順は丙で類例を見ており、先手の陣形を良しとしたのだが、
今回は58玉型がマイナスとなっている。(69銀打に87角が利く)
図13-2
Ⅲは同銀33角21飛成32銀 で25竜と逃げるのも41竜と切るのも
難解といったところだろう。
図13-3-1
因みに、33角で87歩成同銀86歩96銀22歩と収める順で、(丙で類例)
66角32金83歩同飛84歩82飛25飛72銀85飛と8筋逆襲を見せた際、
74角が利かないのが大きいので先手指せる。(58玉の効果)
図13-3-2
というわけで10図よりすぐ仕掛けるのも有力だが、
より得をしに行きたいといった感じである。
次回は10図で59金右を見ていく。













