別館「ト音記号ペンダント♪」 -4ページ目

別館「ト音記号ペンダント♪」

二女の「歌姫」は絶対音感持ちの自閉症。
このブログでは歌姫がこう思っているんじゃないかな~と想像しながら書いています。
・・・だって何思っているか言わないし、上手く言えないし。
当たっているかは?わかりませ~ん。

音譜
おしごとからおかあさんとかえったよ。
バスをおりてあるいているとおとこのこが
「あ、うたひめさん」っていったの。

おかあさんが
「あ、けんごくん」っていったよ。
わたし、けんごくんしってるよ、しょうがっこうでいっしょだったよ。

わたしのしってるけんごくんはもっとちいさいです。
おかおはにているけれどちがうおかおです。
音譜

ヒヨコ
歌姫と歩いているといいことがある。

それは・・・若き男性に声かけられることだ。

相手が歌姫を知っているからなんだけど、
男の子だって知っている人が前から来たところで声かけるかね~?
知らん顔してもいいのに
「歌姫さん」って言ってくれる。
一度や二度ではない、結構声をかけてくれる。

けんごくん小学校の同級生。
交流クラスで歌姫はお世話になった。
入学式なんかけんごくんに手をつないでもらって入場したんだった。
イケメン大好きの歌姫はにこにこでした。

月日は流れ、歌姫が好きなのはスーパーマリオさんになり・・・
けんごくんは背がすらっとした今時のイケメンさんになっておりました。

私が声をかけられ訳でもないのに、ちょっとウキウキ。
ヒヨコ

音譜
おねえちゃんがいません。
がっしゅくにいったんだって。
がっしゅくってとおくにいってがっきのれんしゅうすることなんだって。
おかあさんがいいました。

おねえちゃんはにほんにいます。
やまなしけんです。

おねえちゃんがいないから、ソファはわたしのものです。
のんびりすわります。
音譜

ヒヨコ
1週間だけどね。
山のような洗濯物が帰ってくるとしか思えましぇん。
合宿費、バイト代で行ってるから助かる~。
しかも自分で荷造りだものね。楽チン!

・・・あ、当たり前か!

歌姫だったら一泊でも大変だった。
しおり通りに荷造りして事前に学校に持って行って点検。
長袖は必要よね、パジャマは半袖?長袖?
雨具ってカッパがいいのかしら?折りたたみ傘じゃ持ちにくいかしら?
長ズボン?半ズボン?
タオルは何枚???
あ~~~お母さまたちとあ~でもないこうでもないって話したっけ。

ひとりいないだけで、洗濯物、食事の量が全然違う。
長女は、いや歌姫もいまやお子さまの分量ではない。
親娘4人家族ってなんか間違ってるな。
大人4人だものな。

歌姫はお姉ちゃんがいなくてもいつも通り。
「合宿行く?」って聞いたら「ヤ~ダ」だって。
ではしっかりとお仕事してください。
ヒヨコ
音譜
おかあさんがきょうはおえかきにいくよ、といいました。
「ぱすてるあーと」っていうんだって。
くるまにのってかわさきにいきました。

きれいなクレヨンをこなこなにしておゆびでいろをぬります。
きれいないろです。
はじめはまるです。
ほかに山やくもをかきました。
きれいでした。

おひるはれすとらんでたべました。
おとなりでおかちゃんがなきました。
わたしもかなしくなりました。
なみだがぽとんぽとん。

おかあさんが「ないちゃだめ」といいました。
でもなみだはとまりません。
かえりのおくるまでもおうちでもなみだがとまりません。
たおるでごしごししました。
かなしみでした。
音譜

ヒヨコ
たま~にあるのだ。
歌姫が泣く。
最初は目に涙をためて、こらえてこらえて・・・ぽろぽろと。
演技だとしたらもらい泣きしてしまうようなスバラシイ演技ですよ、ほんとに。

なにかきっかけがあって、涙腺が切れちゃうんだろうな。
それがそばの赤ちゃんの泣き声だったのかもしれない。
次から次へと思いだすいろんなこと。
お仕事でのできごとかもしれないし、
急に予定が変わった過去のことかもしれない。
声楽の発表会での緊張を思い出したのかもしれない。
パステルアートの何かもしれない。
先日私とはぐれたときの不安を思い出したのかもしれない。
テレビの内容かもしれないし、私に怒られたあんなことやこんなことかもね。
ヒヨコ
音譜
おうたのはっぴょうかい。
リハーサルでわらっちゃった。
だってわらっちゃったんだもん。
ぶはぶはぶはwwって。
おかしかったの。
たのしかったの。
おもいだしたの。

リハーサルがおわったとき、おかあさんがきて
「ぜったいわらっちゃだめ」といいました。
おかあさんこわいです。
ほんばんはわらわないようにがんばりました。
ぱちぱちぱち、
はくしゅでした。
おきゃくさんもはくしゅでした。
ピアノのせんせいもはくしゅでした。
おはなをもらいました。
がっこうのせんせいもきました。
ありがとうございました。
音譜

音譜
おうたのレッスンのまえにおかいものにいきました。

おようふくのおみせをみました。
おかあさんがつぎは100えんショップにいくよといいました。
100えんショップにいきました。

キャラクターをみました。

おかあさんがいません。

こまったな・・・

あ、おかあさんだ!

おかあさんが「しんぱいしたのよ~」といいました。

わたしはまいごになっちゃだめだとおもいました。
音譜

ヒヨコ
歌姫は悪くない。
私が勝手にはぐれてしまったのだ。

そこは中規模のショッピングセンターで、歌姫と何度も来ている。
4階に車を停めて、3階の洋服のお店に。
歌姫は子ども用のパジャマや下着のキャラクターの柄を見るのが好き。
お店の鏡を見てポーズをとるのが好き。
広い通路をスキップするのが好き。
行動パターンはわかっているつもりでも、見失うときがある。
その日は「あれ?」と思っても歌声が聞こえてきて、「あ、いたいた」ってなった。

「歌姫ちゃん、隣の100円ショップに行きますよ、そのあとスーパーね」
手をつないで移動。
ここでもキャラクターものを見るのが歌姫のパターン。
手をほどくと歌姫はずんずん進んで行った。私も店内を見ながら進んで行った

さて、歌のレッスンの時間だ、さっさとスーパーでお米を買って・・・
そう、今日はお米が欲しくてきたのだ、洋服や100円ものは歌姫へのボーナスみたいなもの。
(でも欲しがらないから買わないの)
2階には用事がないので歌姫も寄ったことがない。

いない。
いない、歌姫がいない。
え?元の洋服屋に戻って探してもいない。
最近は病院の外来時にひとりでエスカレーターで2階の読書コーナーに行ったりする。
まさかと思い、エスカレーターで下へ。
1階のスーパーの店内を3周。
歌姫の好きなお菓子や洗剤のコーナー中心に見る。
(洗剤やシャンプーのサンプルの匂いをかぐのが好きなのだ)
いない。

さすがにナゼ???とあせってきた。
勝手に出ていく子ではない、いやそう自分が決めつけてきた。
自分の思う歌姫の像がくずれていく。
耳をすましても歌声や甲高い手拍子は聞こえてこない。
なんで?なんでいないの?

もう一度3階へ。
あ、100円ショップの出入り口のアメのコーナーにいた!!
ちょっと表情が固まっていて困ったような顔していて。

「歌姫ちゃん、よかった~、待っていたの?」
「まいごになっちゃだめ」
「まいごじゃないでしょ、待っていたんでしょ?」
「まいごになっちゃだめ」

ごめんよ~~おかあさんが勝手に動いたんだよ、いなくなったと思っちゃったんだよ。
迷子じゃなくて「はぐれ母」だよ。

見つからないとき、いろんなことを考えた。
18歳の迷子もないだろうから、なんてアナウンスしてもらおう?
今日の服装はアレとコレで髪の毛は・・・
お母さん~~~って泣いてないだろうから気がつきにくいだろうな。。。

そしてその翌日、イトーヨーカドーの食品売り場内にて。
店から出ない限り、はぐれないはず!!
あれ、いない。
ぱん、ぱん、と威勢のいい手拍子が洗剤コーナーから聞こえてきた。

「歌姫ちゃ~ん、帰るわよ~」

果たして、のぞいたらそこには歌姫のお仲間だろう男子がお母さまとご一緒でした。
ヒヨコ