チャンミンが寮に入ってから
できる限り寮での時間は2人きりで過ごすようにしてきた。
週末は外出したことにしてこっそり寮に戻り、ベッドの中で過ごした。
ずっと体を繋いでいたわけではなく、たわいのない話をしたり、本を読んだり、
ただ穏やかに寄り添っているだけのこともあった。
2人でいることが幸せだったから、誰にも邪魔されないこの時間が大切だった。
ずっとこのままチャンミンと2人でいられたらどんなにいいだろう。
いつも運命は俺には微笑まない。
一時期は週末ごとに実家に帰っていたのが、
また帰らなくなった俺に、あの女からの電話がかかってきた。
「最近はすっかり忘れられてしまったみたいね」
「何をだ?」
「あなたがどこで何をすべきかということよ」
「例の件はもう片付いたはずだ」
「だからもう用済みってことかしら」
「元々そんな関係じゃないはずだろ」
「そうね。別に本気なわけじゃないわ」
「それならもう俺にかまわないでくれ」
「私と寝てることを誰かに知られたくないのよね」
「何の話だ」
「あなたの可愛い恋人の話よ。下級生でしょ?しかも男の子」
「冗談はやめてくれ。それだけは遠慮すると言ったはずだ」
「相手があの子だから利用したくなかったのでしょう?私を欺くなんてね」
「欺く?あんたにそんなことが言えるのか」
「じゃあ、あなたに言えるのかしら。あなたはこちら側の人間よ。
あの無垢な子にあなたの汚れた姿を見られるのと
あなたと同じように汚されるのとどちらが面白いかしらね」
「やめろ!関係ないやつを巻き込まないでくれ」
「関係ない?よくそんなことが言えたものね。
完璧な優等生の仮面を被ったあなたを自由にするのは楽しかったけど、
私を騙してこっそりお楽しみなんて許せないのよ。
あの子、あなたを骨抜きにするほどイイんでしょ?それなら」
「何をする気だ。まさか親父に言いつける気か」
「それじゃあ面白くないわ。あなたは自主退学させられて後継者候補から外されるだけでしょ。
私に何のメリットもないじゃない」
「ふざけるな。いつまでもあんたの思い通りになると思うなよ」
「フフ…あなたが私を楽しませてくれないなら、そうね、
あなたの可愛い恋人に楽しませてもらおうかしら」
「あんたに手出しはさせない」
「それはどうかしら。せいぜい今のうちに楽しんでおきなさい。
言っておくけど、私に隠し事はできないし、あなたは何もできないのよ」
嫌味な高笑いとともに通話が途切れた。
背中を冷や汗が伝う。
手段を選ばない女だ。
自ら手を汚さずにあらゆる障害を排除してきた。
いつまでも隠し通せるとどうして思ったのだろう。
2人の空間が心地よくて、いつまでも夢を見ていたかったのか。
自分の甘さを後悔してもしかたない。
何があってもチャンミンに手出しはさせない。
チャンミン、この命に代えても、お前は俺が守る。
to be continued...
大変お久しぶりです。
かなり放置していたので忘れられちゃってると思いますが、
今度こそ終わらせるぞーと思っております。
今度は「終わらせます詐欺」にならないように頑張るぞー、
と言いつつ下書きを探すのが大変でしたww
次回、チャンミン危機一髪!?の予定です。
アメ限が書けますようにww
できる限り寮での時間は2人きりで過ごすようにしてきた。
週末は外出したことにしてこっそり寮に戻り、ベッドの中で過ごした。
ずっと体を繋いでいたわけではなく、たわいのない話をしたり、本を読んだり、
ただ穏やかに寄り添っているだけのこともあった。
2人でいることが幸せだったから、誰にも邪魔されないこの時間が大切だった。
ずっとこのままチャンミンと2人でいられたらどんなにいいだろう。
いつも運命は俺には微笑まない。
一時期は週末ごとに実家に帰っていたのが、
また帰らなくなった俺に、あの女からの電話がかかってきた。
「最近はすっかり忘れられてしまったみたいね」
「何をだ?」
「あなたがどこで何をすべきかということよ」
「例の件はもう片付いたはずだ」
「だからもう用済みってことかしら」
「元々そんな関係じゃないはずだろ」
「そうね。別に本気なわけじゃないわ」
「それならもう俺にかまわないでくれ」
「私と寝てることを誰かに知られたくないのよね」
「何の話だ」
「あなたの可愛い恋人の話よ。下級生でしょ?しかも男の子」
「冗談はやめてくれ。それだけは遠慮すると言ったはずだ」
「相手があの子だから利用したくなかったのでしょう?私を欺くなんてね」
「欺く?あんたにそんなことが言えるのか」
「じゃあ、あなたに言えるのかしら。あなたはこちら側の人間よ。
あの無垢な子にあなたの汚れた姿を見られるのと
あなたと同じように汚されるのとどちらが面白いかしらね」
「やめろ!関係ないやつを巻き込まないでくれ」
「関係ない?よくそんなことが言えたものね。
完璧な優等生の仮面を被ったあなたを自由にするのは楽しかったけど、
私を騙してこっそりお楽しみなんて許せないのよ。
あの子、あなたを骨抜きにするほどイイんでしょ?それなら」
「何をする気だ。まさか親父に言いつける気か」
「それじゃあ面白くないわ。あなたは自主退学させられて後継者候補から外されるだけでしょ。
私に何のメリットもないじゃない」
「ふざけるな。いつまでもあんたの思い通りになると思うなよ」
「フフ…あなたが私を楽しませてくれないなら、そうね、
あなたの可愛い恋人に楽しませてもらおうかしら」
「あんたに手出しはさせない」
「それはどうかしら。せいぜい今のうちに楽しんでおきなさい。
言っておくけど、私に隠し事はできないし、あなたは何もできないのよ」
嫌味な高笑いとともに通話が途切れた。
背中を冷や汗が伝う。
手段を選ばない女だ。
自ら手を汚さずにあらゆる障害を排除してきた。
いつまでも隠し通せるとどうして思ったのだろう。
2人の空間が心地よくて、いつまでも夢を見ていたかったのか。
自分の甘さを後悔してもしかたない。
何があってもチャンミンに手出しはさせない。
チャンミン、この命に代えても、お前は俺が守る。
to be continued...
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大変お久しぶりです。
かなり放置していたので忘れられちゃってると思いますが、
今度こそ終わらせるぞーと思っております。
今度は「終わらせます詐欺」にならないように頑張るぞー、
と言いつつ下書きを探すのが大変でしたww
次回、チャンミン危機一髪!?の予定です。
アメ限が書けますようにww