「どうしても東京に戻るのか?」
「はい。次はいつになるかわからないから」
「わかった。すぐに手配しておくから少し休め。顔色悪いぞ」
「すみません。ちょっと失礼します」
東京まで戻る車窓を眺めながら、後部座席に一人座るのが少し心細い。
あなたと離れてまだたった1日だけど、僕はもう逢いたくてたまらないんだ。
ツアーのために日本にきてからちょうど3か月がたとうとしていた。
それがもう終わってしまったなんて、まだ実感がわかない。
あなたが隣にいないという現実にもまだなじめない。
あのときはあなたはまだケガが治っていなくて松葉づえをついていた。
あなたの足もツアーのことも先が見えない不安はあったけれど、
それよりもずっとあなたの傍にいてあなたを支えられることがただうれしかった。
24時間ずっと一緒にいられるのは久しぶりだったから。
大事を取ってゆっくり動くあなたを介助するという口実で人前でもずっとくっついていられた。
昨年あれだけ大きなことをやってしまったから、正直今年はかなりのプレッシャーがあったけど、
プレッシャーが大きいほど、あなたは研ぎ澄まされていくから、
ケガさえ良くなれば何も心配はいらない。
リハの後には専門のチームがきちんとケアをしてくれていたし、
宿舎に帰れば僕だってできることをしたから。
安静にしていなければいけないのがあなたには一番つらかったみたいだけれど、
それも過ぎてしまえば必要な時間だったといえるはずで、
僕たちはとことん無駄をなくし、ひとつひとつのパフォーマンスの質を上げることに夢中になった。
いつもよりタイトなスケジュールで体はきつかったけれど、僕たちは満たされていた。
ケガがよくなれば心に余裕ができて、楽しむことができる。
今回ほど楽しめたツアーはないんじゃないかと思った。
ずっとずっとこのチームで、このまま走って行きたいとさえ思った。
それでも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
ツアー終盤になって2人きりの生活に終わりが見えてきてからというもの、
僕たちはその名残を惜しむかのように毎晩抱き合って眠った。
東京の宿舎でも、大阪のホテルに移ってからも、体を繋げない夜は手をつないで眠った。
どんなに体がしんどくても、あなたの腕の中で眠れば癒された。
ラスト前日、2人とも家族が会場に来てくれて、とてもうれしかったけれど、同時にすごく緊張もした。
お父さん、お母さん、きっとわかってしまったよね。
笑って観ていてくれたけど、僕が変わったことにきっと気づいてる。
そして、あなたのご両親、妹のジヘちゃんも理解してくれるだろうか。
僕は、ヒョンがいないと苦しくて息もできないんだ。
これからもずっと2人で生きていくって決めたことを、受け入れてもらえるだろうか。
舞台を降りるときそんな思いがよぎり、控室であなたに抱きしめられるまで僕はうまく笑えなかった。
そして昨夜は、すべてが終わってスタッフに別れを告げた後は、
言葉は交わさずただ夢中で朝まで体を繋げた。
本当はゆっくり2人でいろんなことを話したかったけれど、あなたには時間がなくて、
ホテルの部屋に戻るなりすぐにベッドに沈んだ。
唇で、舌で、指で、体中すべてであなたに愛され、あなたを愛するこの行為だけが
このわずかな時間で僕たちが思いを確認できることだった。
あなたの瞳には愛しか見えなくて、僕は何度も泣いた。
意識を飛ばすまで強く愛された体のあちこちにあなたの痕と少しの痛みを残して
あなたは先に帰国してしまった。
あなたと過ごしたこの部屋にひとりで戻ってくるのは寂しいけれど、
ここにくればまだあなたの匂いを感じることができる。
2人で過ごしたベッドに一人横たわり目を閉じると、あなたの甘い声が僕の耳朶をくすぐる。
「チャンミナ、おいで」
あなたに導かれて何度も昇りつめる悦びと少しの苦痛と底なしの快楽を僕の体は憶えている。
あなたに愛された記憶だけで僕はいくらでも強くなれるよ。
だから、明日僕はひとりで帰る。あなたを待たずに自分の足で歩いて帰るんだ。
そして今度は僕があなたに僕を愛した痕を残していくよ。
3か月足らずの短い期間、僕たちが愛し合った部屋に、数日後あなたは一人やってくる。
どこにいても、何をしていても、いつでも僕を思い出して、その胸に僕を抱きしめていて。
これからの数カ月、また離れ離れの日々がやってくるけれど、
別々の仕事をしていたって僕たちは2人でひとつ、
僕はいつだってあなたの腕の中にいるよ。
あなたが呼べばいつだって駆けつけるから、いつでも僕の名前を呼んで。
僕だけがあなたを癒せるのだから。
僕はあなたのものだから。
普通に男の子なミン。
ちょっとうつむき加減がいい感じです。
もう1人で空港に行くのも大丈夫だもんね。
「はい。次はいつになるかわからないから」
「わかった。すぐに手配しておくから少し休め。顔色悪いぞ」
「すみません。ちょっと失礼します」
東京まで戻る車窓を眺めながら、後部座席に一人座るのが少し心細い。
あなたと離れてまだたった1日だけど、僕はもう逢いたくてたまらないんだ。
ツアーのために日本にきてからちょうど3か月がたとうとしていた。
それがもう終わってしまったなんて、まだ実感がわかない。
あなたが隣にいないという現実にもまだなじめない。
あのときはあなたはまだケガが治っていなくて松葉づえをついていた。
あなたの足もツアーのことも先が見えない不安はあったけれど、
それよりもずっとあなたの傍にいてあなたを支えられることがただうれしかった。
24時間ずっと一緒にいられるのは久しぶりだったから。
大事を取ってゆっくり動くあなたを介助するという口実で人前でもずっとくっついていられた。
昨年あれだけ大きなことをやってしまったから、正直今年はかなりのプレッシャーがあったけど、
プレッシャーが大きいほど、あなたは研ぎ澄まされていくから、
ケガさえ良くなれば何も心配はいらない。
リハの後には専門のチームがきちんとケアをしてくれていたし、
宿舎に帰れば僕だってできることをしたから。
安静にしていなければいけないのがあなたには一番つらかったみたいだけれど、
それも過ぎてしまえば必要な時間だったといえるはずで、
僕たちはとことん無駄をなくし、ひとつひとつのパフォーマンスの質を上げることに夢中になった。
いつもよりタイトなスケジュールで体はきつかったけれど、僕たちは満たされていた。
ケガがよくなれば心に余裕ができて、楽しむことができる。
今回ほど楽しめたツアーはないんじゃないかと思った。
ずっとずっとこのチームで、このまま走って行きたいとさえ思った。
それでも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
ツアー終盤になって2人きりの生活に終わりが見えてきてからというもの、
僕たちはその名残を惜しむかのように毎晩抱き合って眠った。
東京の宿舎でも、大阪のホテルに移ってからも、体を繋げない夜は手をつないで眠った。
どんなに体がしんどくても、あなたの腕の中で眠れば癒された。
ラスト前日、2人とも家族が会場に来てくれて、とてもうれしかったけれど、同時にすごく緊張もした。
お父さん、お母さん、きっとわかってしまったよね。
笑って観ていてくれたけど、僕が変わったことにきっと気づいてる。
そして、あなたのご両親、妹のジヘちゃんも理解してくれるだろうか。
僕は、ヒョンがいないと苦しくて息もできないんだ。
これからもずっと2人で生きていくって決めたことを、受け入れてもらえるだろうか。
舞台を降りるときそんな思いがよぎり、控室であなたに抱きしめられるまで僕はうまく笑えなかった。
そして昨夜は、すべてが終わってスタッフに別れを告げた後は、
言葉は交わさずただ夢中で朝まで体を繋げた。
本当はゆっくり2人でいろんなことを話したかったけれど、あなたには時間がなくて、
ホテルの部屋に戻るなりすぐにベッドに沈んだ。
唇で、舌で、指で、体中すべてであなたに愛され、あなたを愛するこの行為だけが
このわずかな時間で僕たちが思いを確認できることだった。
あなたの瞳には愛しか見えなくて、僕は何度も泣いた。
意識を飛ばすまで強く愛された体のあちこちにあなたの痕と少しの痛みを残して
あなたは先に帰国してしまった。
あなたと過ごしたこの部屋にひとりで戻ってくるのは寂しいけれど、
ここにくればまだあなたの匂いを感じることができる。
2人で過ごしたベッドに一人横たわり目を閉じると、あなたの甘い声が僕の耳朶をくすぐる。
「チャンミナ、おいで」
あなたに導かれて何度も昇りつめる悦びと少しの苦痛と底なしの快楽を僕の体は憶えている。
あなたに愛された記憶だけで僕はいくらでも強くなれるよ。
だから、明日僕はひとりで帰る。あなたを待たずに自分の足で歩いて帰るんだ。
そして今度は僕があなたに僕を愛した痕を残していくよ。
3か月足らずの短い期間、僕たちが愛し合った部屋に、数日後あなたは一人やってくる。
どこにいても、何をしていても、いつでも僕を思い出して、その胸に僕を抱きしめていて。
これからの数カ月、また離れ離れの日々がやってくるけれど、
別々の仕事をしていたって僕たちは2人でひとつ、
僕はいつだってあなたの腕の中にいるよ。
あなたが呼べばいつだって駆けつけるから、いつでも僕の名前を呼んで。
僕だけがあなたを癒せるのだから。
僕はあなたのものだから。
普通に男の子なミン。
ちょっとうつむき加減がいい感じです。
もう1人で空港に行くのも大丈夫だもんね。
それでも、ユノヒョンが一緒のときとの差がね、やっぱりね
この正直者!(///∇//)
マダムミン↓ ↓ユノヒョン