いつも見慣れた猫背の背中がやけにピンと伸びてすべてを拒絶している。
お前のそんな姿を見ることになるなんて…お前だけはずっと俺の傍にいると思っていたのに、
お前は振り向きもせずに俺から遠ざかって行く。
別れの言葉もなく、1つの言い訳もさせてくれないのか。
俺たちの10年はそんなに簡単に崩れてしまうものだったのか。
チャンミナ、待ってくれ。もう一度俺を見てくれ。
チャンミナっ。

自分の叫び声で目が覚めた。

なんてイヤな夢だ。
これは夢か?ここはどこだ?
…俺の部屋だ。
お前と離れて1日もたっていないのにこれだ。
やっぱり早く帰ろう。
どうせもう眠れない。
また嫌な夢を見るくらいならもう眠らない。
早く、お前の許へ、
早く、お前の中へ、
時計の針を早くまわして、
俺を連れて行ってくれ。



「で、なんでこんなに早く帰ることにしたんだ?」

「ちょっと確認したいことがある」

「今日はリハないだろ?」

「だから今日のうちにやっときたい」

「ユンホ、お前自分がどんな顔してるかわかってるか?」

「俺の顔がどうしたって?」

「ひどい顔だぞ」

「なんだよ、失礼だな」

「お前ね、チャンミンがいないとそんなにダメなのか?」

「チャンミンは関係ない」

「早く逢いたいから飛行機変更したんだろうが」

「別にそんなわけじゃ…」

「お前ねぇ、俺が何年マネやってると思う?お前は全部顔に出るからわかるんだよ」

「チャンミンの風邪も気になるし」

「チャンミンの風邪な。あれもお前のせいだろ?」

「なんで」

「もうさ、一緒に寝るなとは言わないから、せめて服着せてやってくれ」

「なに言って…」

「余計な言い訳はいいから。大事なツアーなんだから、しかと頼んだぞ」

「言い訳なんてしてないし」

「お、搭乗案内だ。ほら、行くぞ」

このゲートをくぐればもう外国だ。
大好きな自分の国だけど、お前がいないというだけでこんなにも景色が違う。
お前がいるところが、お前といるところが俺たちの国なんだ。

お前は?
早く自分の部屋に帰りたいと思うか?
それとも…2人でずっとあの部屋にいようか。




(画像はお借りしました)




あーん、またもや時間切れでアメ限まで行けなかったー。
早くユノをイカしてあげなくてはいけないのにぃ…(オイ