僕はシム・チャンミン。
トンバン製薬研究所の主任研究員だ。
若くして主任に抜擢されたのは僕のこれまでの業績もあるが
実は別の深い訳があったりする。
僕にはもうひとつの肩書がある。
それはユノ博士の万年助手だ。
天才と言われるユノ博士の助手が務まるのは僕しかいない。
だから、万年と呼ばれようが専属と呼ばれようがかまわない。
僕は人生のすべてを研究とユノ博士に捧げているのだ。
天才とは時に奇異な存在でもある。
ユノ博士はそういう意味で天才の名に恥じない
類まれな才能と類をみない奇異さを兼ね備えた人だ。
そのすべてを知り、理解し支えることができるのはこの僕しかいないのだ。
そろそろ博士を起こさなければならない時間だ。
毎日この瞬間が一番緊張する。
彼は今日はどんな顔で目覚めるのだろう…。
助手の一日は博士を起こすところから始まる。
まずはそっと寝室のドアを開け、まだベッドで眠る博士の姿を確認する。
そのときの寝姿で博士の今日一日が決まるのだ。
ベッドサイドにそっと近づいてみると、上半身は何も身に着けずに眠っている。
…今日はお休みの日らしい。
研究所には携帯から番号を送信するだけで、博士の今日の予定が伝わる。
本当なら僕が出向いていろいろ指示を出したりしないといけないのだけど、
そんな時間はないので、このシステムを作った。
こう見えても僕は優秀なんだ。
では、電話すらする時間がないのはなぜか。
「チャンミナ、おいで」
僕の気配に気づいて伸びてくる腕がそれをさせないからだ。
メールを送信しおわるかしないかというタイミングで僕はベッドの中に引きこまれる。
博士が何も身につけないで眠っているときは、僕は助手から恋人に変わる。
「ユノ…」
ベッドの中で温かい体温とあなたの匂いに包まれ、僕はあなたの首を抱きよせる。
強く腰を抱き寄せられ、唇を塞がれたらもうあなたの思うまま、
朝の光を遮った薄暗い部屋の中で愛し合う。
「今日はおやすみですか?」
「ああ。昨夜お前を抱いていないからよく眠れなかった」
「たった1日じゃないですか。一昨日の夜はあんなに…」
「あんなに…何をされたか全部言ってごらん。同じことしてあげようか」
「そんなこと…同じじゃイヤです」
「よくなかった?」
「そうじゃなくて…もっといっぱいして…」
「チャンミナ、それじゃあ今日はずっとベッドにいようか」
「はい…あなたがそうしたいなら」
「いつだってずっとそうしたいよ。お前が可愛くて抱きたくてしかたない」
「ユノ、早く…」
僕は頭の隅で素早く明日からのスケジュールを組み立ててから
うんと甘えた上目遣いであなたを誘う。
今日のこれからの時間が明日の成果を左右するのだ。
明日は甘さが一切ない博士に戻ってしまうはずだから、
今日一日はあなたの腕の中で甘える可愛い恋人でいたい。
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ちょっと軽いお話が書きたくて…。
先日の理科室がよっぽど気に入ったのか、今度は研究室です。ww
これを続けるかはまだ未定です。
ユノ博士、若干多重人格っぽいんでなんでもありですけどね。
神戸遠征があるもので、更新できるかなぁ、無理かなぁと思案中。
PC担いで行く元気があれば、ですね。(笑)
