コンコン
遠慮がちなノックの音が聞こえる。
消灯後、お前が来る時間だ。
いつもなら待ち切れずに扉の前で待っていて、
お前の気配を感じるとすぐに捕まえて抱きしめるけれど、
今夜はそれができない。
1秒でも早く、1秒でも長くお前をこの腕に抱いていたい。
でも今夜は可愛いお前を乱暴に扱ってしまいそうで、
お前に触れるのが怖い。
深呼吸をして気持ちを落ち着かせよう。
つまらない嫉妬など忘れてしまえ。
俺はヒョンじゃないか。
俺を信じてすべてを預けてくるあいつを
俺もまた信じてやらなくちゃいけない。
もう1度ノックがあったら、すぐに抱きしめよう。
電話をしていたんだ。
いや、探し物をしていて気づかなかったことにしよう。
待たせて悪かったと言ってうんと甘やかしてやろう。
すぐにベッドに連れていってお前の好きなキスをたくさんしてやろう。
そうしてお前がもっと俺を好きになるように、腕の中に閉じ込めていよう。
5分待った?いやもっと時間がたったはずだ。
育ちがよくて礼儀正しいお前だから、遠慮しているのかもしれない。
それともあきらめて自分の部屋に戻ってしまったのか?
お前は俺がいなくても一人で眠れるのか?
俺は…もうお前の体温なしでは安らげない。
せめてお前の顔を見てから眠りたい。
そっと扉を開けると、そこには膝を抱えてうずくまったまま眠ってしまったお前の姿があった。
可哀想に、俺を待ちながら眠ってしまったのだろう。
毎晩一緒に過ごしているのだ。
体力的にはチャンミンの方が負担が大きいはずだ。
それがわかっていながら、俺はお前を抱くことをやめられないんだ。
ぐっすり眠っているお前を起こさないようにそっと抱き上げ、ベッドに運ぶ。
せめて今夜はお前をゆっくり眠らせてやろう。
可愛い寝顔を見つめていたらたまらなくなってそっと唇を奪う。
優しく唇を啄ばむと、お前が無意識に唇をとがらせもっととねだる。
お前が欲しがるだけ与えてやりたいけれど、このままだともっと先までほしくなる。
名残惜しさに左手で頬を撫でると、お前はもっと頬を擦りつけて甘えてくる。
眠っていてもお前は俺のものだ。
泣きたいくらい幸せで胸がいっぱいだ。
今夜はゆっくりおやすみ、そして明日また逢おう。
今度は起きているお前に、お前の好きなキスをたくさんしてやるから。
今は夢の中で俺に抱かれていてくれ。
起きていても眠っていても、お前の心の中は俺だけでいっぱいにしてくれ。
もう1度だけお前の唇に触れるだけのキスをして部屋を出た。
to be continued ...
(画像はお借りしています)
