ヒョンの他には何もいらないと思った。
やっぱり僕の本能は間違ってなかった。
どんなに髪型や服装のスタイルを変えたって僕にはわかる。
たった1度会っただけで僕のすべてを持って行ってしまった人だから。
いろいろ聞きたいことも確かめたいこともあったけど、あなたが僕の唇を塞ぐから、
今はおとなしくあなたの腕の中にいよう。
もう離さないって言ってくれたから、僕を好きだと言ってくれたから、もう他はどうでもいい。
大事なのはあなたの腕の中にいること、それだけだから。
恋しかったあなたの腕、あなたの体温、あなたの匂い、
触れた唇から伝わってくるあなたの気持ちがうれしい。
あの時はただ触れるだけの、僕をあやすようなキスだったけど、
今は僕を恋しいって思ってくれてるキス。
しっとりと吸いつくように重なる唇はもっと深いつながりを求めている。
あなたがそっと僕をソファに押し倒す。
どうしよう、もう離れられない。
1秒だって離れたくない。
早く家に帰らないといけないのに、ずっとヒョンとこうしていたい。
僕はどうしたらいいの?
僕たちこれからどうするの?
狭いソファの上で重なりあってずっとキスしていたい。
あなたが望むなら何をされてもいい。
「帰したくない」
あなたが耳元で囁く。
そのため息まじりの掠れた声だけで僕の体は熱くなってしまう。
どうしよう、こんなところで…。
「僕も…帰りたくない」
わざと甘えて上目遣いであなたを見つめて、思い切り首に抱きつく。
「やっぱりダメだよ、もう帰らないと。もうすぐ最終のバスの時間だよ」
優しく抱きしめてくれたのに、急に僕の体を離そうとする。
バスの時間なんてどうでもいい。
もう少しも離れたくないのに、もっとあなたに抱きしめてほしいのに、
あなたは時計を気にしてる。
「イヤだ」
今度は僕があなたの唇を奪ってあげる。
もっともっとキスしよう。
唇を触れるだけじゃなくて、あなたの柔らかい下唇に軽く吸いつく。
あなたがもっと僕を離したくなるように、その先までほしくなるように。
「チャンミナ…ダメだよ。もう帰ろう」
「イヤだ。もう離さないって言ったでしょ?」
むずがるように嫌々をする僕を宥めるようにあなたはキスをくり返す。
「もうすぐ寮に入るんだろう?そうしたら毎日一緒だよ」
「今は?今離れたくない。このまま、ね、ヒョン」
こんなに優しいキスじゃもう物足りないよ。
もっと強く、もっと深く、あなたとつながりたい。
あなただって同じ気持ちでしょ?
「チャンミナ、そんな可愛い顔で誘うなよ。本気で襲うぞ」
「うん、襲って。ヒョンにいっぱいキスしてほしい」
「バカ、キスだけで済むわけないだろ」
そういうと、あなたはまた僕をソファに押し倒し、首筋に顔を埋めた。
to be continued ...
(画像お借りしています)
