海外のスケジュールが多いと、なかなか家でゆっくりすることはできない。
お互いに自分の帰る家ができたから、こうして一緒に眠るのは皮肉にも外国の方が多い。
それでもお前は何かと理由をつけては俺の腕の中にいてくれる。
激しく求めあう夜は刺激的で、体中の血が沸き立つ感覚はそれなりに快感だけれど、
それよりもこうしてお互いの体温を分け合っておだやかに肌を寄せ合う夜が好きだ。
俺よりも背が高いくせに猫背で、コアラのように丸くなって眠るお前。
こんな安らかな寝顔を見るのは本当に久しぶりだ。
忙しいスケジュールの合間のつかの間の静寂。
お前は物足りないと思うかな?
実際のところ最近は別々のスケジュールも多かったし、あまり構ってやれなかった。
お前はじっと待つような大人しいヤツじゃないから、すれ違う生活も寂しくはなかった。
お前が来てくれないと俺からはお前のところへは行けない。
お前は外で見せる姿とは違っていつも俺の傍で優しく俺を支えてくれる。
俺はただお前の優しさを黙って受け取るだけ。
それでも文句ひとつ言わずにいつも静かに寄りそうお前。
あのとき、いっそ死んでしまった方がマシなくらい辛いときだって、
お前がいたから頑張れた。
お前を守るということだけが俺の生き甲斐だったあの頃。
いろんなことを2人きりで乗り越えてきたよな。
本当はすごく辛かったし、不安だったりイライラしたりもした。
でもそんなとき、お前が俺の背中に添える手だったり、
お前が「ヒョン」と呼ぶその声だったり、何よりもお前の信頼に満ちた瞳が、
俺の生きる力になっていたんだ。
もしもお前がいなかったら、今俺はここにいない。
生きていられたかさえもわからない。
お前がいなければうまく呼吸もできないんだ。
なあ、これからもずっと2人で歩いていけるよな。
お前がいれば俺は前だけを見ていられる。
どんな不可能なことも、どんな困難にも立ち向かって行ける。
だけどこうして夜中に一人で目がさめると不安になる。
傍らで眠るお前のきれいな寝顔をながめながら、
いつか一人になってしまったらどうしようと不安になる。
一人のベッドは冷たく寂しいけれど、お前が目覚めないベッドはもっと悲しい。
ふるえる指で頬を撫でても、唇をなぞってもお前は深く眠っていてピクリとも動かない。
あまりにも静かすぎてお前の胸に耳をあてて鼓動を確かめる。
温かい体温と規則正しい鼓動を聞いてやっと安心できるんだ。
そんな時、眠っているくせにお前の手がのびてきて優しく俺の頭を抱きしめる。
いつもは俺の腕の中で眠るお前なのに、眠っていても俺の不安を察しているのかな。
たまにはお前に抱かれて眠るのも悪くない。
いつもお前を抱いているときさえも、俺はお前に包まれて抱かれているんだ。
安らかな顔で眠っているお前をこのままもう少し寝かせてやりたいけれど、
早くお前の俺を呼ぶ声が聞きたい。お前の瞳に俺だけを映したい。
俺を抱きしめる腕から伸びあがって、お前の唇をさがす。
眠っていてもこうして何度も唇を重ねるうちに、ゆるく開いた口からは甘い吐息が漏れる。
舌をさがせばすぐに絡めてくる。
もう何度もこうして夜を重ねてきたお前だから、眠っていても体は俺を覚えている。
早くお前の声が聞きたい。
俺を求めるお前の声が聞きたい。
チャンミナ、お前が甘く啼く声が。
fin.
*************************************************************
ゆのみん企画第10回のお題は「きかせて」でした。
このところチャミ視点が多いですけれど、今回はユノの視点から書いてみました。
ツイで見かけた記事を読んで、2人の絆は私たちが思うよりももっと強く、
そしてユノは誰よりもチャンミンを信頼してチャンミンだけを傍に置くんだなと思ったら
私の好きな曲にかぶせてこんなお話が浮かんできました。
お題にあってるといいのですが…。
さて、今回の参加者さまはこちらです。
まだみなさまのところにお邪魔できて申し訳ないのですが、
みなさまステキなお話を書くかたばかりで、本当に楽しいです。
最後に今回のタイトル「眠り姫」はこの曲です。
最初に聞いた時から気に入ってるのですが、歌詞がちょっとせつなくて、
そしてなんだかホミンちゃんっぽいかな、なんて思っちゃいました。
SEKAI NO OWARI [眠り姫] full
作成者:gry gryさま
http://serviceapi.nmv.naver.com/flash/convertIframeTag.nhn?vid=FA0E29D71CE763FEF2433709FA882B1E04CE&outKey=V123e609dbc96511fe955a932f0637a5ac2c2e3cd13574da42883a932f0637a5ac2c2&width=720&height=438
お互いに自分の帰る家ができたから、こうして一緒に眠るのは皮肉にも外国の方が多い。
それでもお前は何かと理由をつけては俺の腕の中にいてくれる。
激しく求めあう夜は刺激的で、体中の血が沸き立つ感覚はそれなりに快感だけれど、
それよりもこうしてお互いの体温を分け合っておだやかに肌を寄せ合う夜が好きだ。
俺よりも背が高いくせに猫背で、コアラのように丸くなって眠るお前。
こんな安らかな寝顔を見るのは本当に久しぶりだ。
忙しいスケジュールの合間のつかの間の静寂。
お前は物足りないと思うかな?
実際のところ最近は別々のスケジュールも多かったし、あまり構ってやれなかった。
お前はじっと待つような大人しいヤツじゃないから、すれ違う生活も寂しくはなかった。
お前が来てくれないと俺からはお前のところへは行けない。
お前は外で見せる姿とは違っていつも俺の傍で優しく俺を支えてくれる。
俺はただお前の優しさを黙って受け取るだけ。
それでも文句ひとつ言わずにいつも静かに寄りそうお前。
あのとき、いっそ死んでしまった方がマシなくらい辛いときだって、
お前がいたから頑張れた。
お前を守るということだけが俺の生き甲斐だったあの頃。
いろんなことを2人きりで乗り越えてきたよな。
本当はすごく辛かったし、不安だったりイライラしたりもした。
でもそんなとき、お前が俺の背中に添える手だったり、
お前が「ヒョン」と呼ぶその声だったり、何よりもお前の信頼に満ちた瞳が、
俺の生きる力になっていたんだ。
もしもお前がいなかったら、今俺はここにいない。
生きていられたかさえもわからない。
お前がいなければうまく呼吸もできないんだ。
なあ、これからもずっと2人で歩いていけるよな。
お前がいれば俺は前だけを見ていられる。
どんな不可能なことも、どんな困難にも立ち向かって行ける。
だけどこうして夜中に一人で目がさめると不安になる。
傍らで眠るお前のきれいな寝顔をながめながら、
いつか一人になってしまったらどうしようと不安になる。
一人のベッドは冷たく寂しいけれど、お前が目覚めないベッドはもっと悲しい。
ふるえる指で頬を撫でても、唇をなぞってもお前は深く眠っていてピクリとも動かない。
あまりにも静かすぎてお前の胸に耳をあてて鼓動を確かめる。
温かい体温と規則正しい鼓動を聞いてやっと安心できるんだ。
そんな時、眠っているくせにお前の手がのびてきて優しく俺の頭を抱きしめる。
いつもは俺の腕の中で眠るお前なのに、眠っていても俺の不安を察しているのかな。
たまにはお前に抱かれて眠るのも悪くない。
いつもお前を抱いているときさえも、俺はお前に包まれて抱かれているんだ。
安らかな顔で眠っているお前をこのままもう少し寝かせてやりたいけれど、
早くお前の俺を呼ぶ声が聞きたい。お前の瞳に俺だけを映したい。
俺を抱きしめる腕から伸びあがって、お前の唇をさがす。
眠っていてもこうして何度も唇を重ねるうちに、ゆるく開いた口からは甘い吐息が漏れる。
舌をさがせばすぐに絡めてくる。
もう何度もこうして夜を重ねてきたお前だから、眠っていても体は俺を覚えている。
早くお前の声が聞きたい。
俺を求めるお前の声が聞きたい。
チャンミナ、お前が甘く啼く声が。
fin.
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ゆのみん企画第10回のお題は「きかせて」でした。
このところチャミ視点が多いですけれど、今回はユノの視点から書いてみました。
ツイで見かけた記事を読んで、2人の絆は私たちが思うよりももっと強く、
そしてユノは誰よりもチャンミンを信頼してチャンミンだけを傍に置くんだなと思ったら
私の好きな曲にかぶせてこんなお話が浮かんできました。
お題にあってるといいのですが…。
さて、今回の参加者さまはこちらです。
まだみなさまのところにお邪魔できて申し訳ないのですが、
みなさまステキなお話を書くかたばかりで、本当に楽しいです。
最後に今回のタイトル「眠り姫」はこの曲です。
最初に聞いた時から気に入ってるのですが、歌詞がちょっとせつなくて、
そしてなんだかホミンちゃんっぽいかな、なんて思っちゃいました。
SEKAI NO OWARI [眠り姫] full
作成者:gry gryさま
http://serviceapi.nmv.naver.com/flash/convertIframeTag.nhn?vid=FA0E29D71CE763FEF2433709FA882B1E04CE&outKey=V123e609dbc96511fe955a932f0637a5ac2c2e3cd13574da42883a932f0637a5ac2c2&width=720&height=438