『Continental Circus』に憧れて [WGP、MotoGP 回顧録] 『ロードレースは知れば知るほど面白い。』

『Continental Circus』に憧れて [WGP、MotoGP 回顧録] 『ロードレースは知れば知るほど面白い。』

WGP(世界ロードレース選手権)は、ヨーロッパ大陸を横断する姿から"Continental Circus"と呼ばれていました。"Continental Circus"という聞きなれない言葉に憧れた1980年から2000年代のWGP、MotoGPについて書き綴っていきます。

Amebaでブログを始めよう!
『こんなに嬉しいこととは思わなかった...』

これは、1994年GP125ccクラスで世界チャンピオンを決めたレース直後の坂田和人選手のコメントです。
’94年シーズンの坂田選手は最もチャンピオンに近い存在の1人でしたが、その世界チャンピオン獲得までのプロセスは簡単なものではありませんでした。
チャンピオンを獲ることの難しさ、その重さや責任...そういう全てがこの言葉に表れていたと思います。

{7549386A-7DDA-4955-BCDA-0D23FB05CFA2:01}

古今東西、小排気量クラスに坂田和人選手のような“面白い”ライダーはいません。
2サイクル125ccの性能を100%使い切るためにシビアなマシンセッティングを行い、それでも数十台がスタートからチェッカーまで混戦する中で1番最初にフロントタイヤが1mmでも前でゴールすればイイというレース展開を演じる...「演じる」というよりは『レースをコントロールする』と言った方が正しいかもしれません。
“抜きつ抜かれつ”のバトルは誰が見ても「レースは面白い」と思うはずですが、実は坂田選手が仕向けたバトルに全員が騙されているということが何度もありました。


私はレースは『詰め将棋』だと思っています。
1番最初にチェッカーを受けるために、公式予選から決勝レースまでを考え、スタートからゴールまでに幾つもの“捨て駒”を使い、自分の勝ちパターンに流れを引き寄せていく。完璧に決まれば、絶対に負けることはありません。

スタート後(本当は公式予選から)、あなたの好きなライダーが何を考え、何を得ようとして何を捨てているかを考えて観戦すると、応援するライダーがシンクロして、次の1手が見えるようになります。
ロードレースの楽しみ方のひとつです。
よろしければロードレース観戦時にお試しください。