先日、終電に乗って帰宅する途中、飯田橋駅を発車したばかりの電車が突然急ブレーキをかけてストップしました。

この間の人身事故を思い出した私は、思わずドキリとしましたが、発車してすぐの停止ですから、そうではないようです。

しばらくして車内アナウンスが流れ、「この電車にお客様がぶつかったため、緊急停止をいたしました」とのこと。

あとで聞いたところ、終電に駆け込み乗車しようとして間に合わなかった人が、無理やり電車を止めようとした・・・といったところのようです。

おかげで、電車は10分近く立ち往生し、ダイヤに乱れが発生しました。まったく、いい迷惑です。

最近感じるのは、「我慢出来ない大人」が増えているということ。よく言われる保護者の「モンスター化」も、自己の欲求にブレーキをかけられない大人が増えていることの表れだと思います。

「モンスターペイシェント」や企業へのクレーム増加なども、元をたどれば同じでしょう。

「最近の子どもは我慢強さがない」なんて言っている大人がいれば、「大人のほうがよほどなくなっている」と、言い返したくなります。

きっと、世の中が便利になりすぎたんでしょう。

現代社会は、とかく便利です。コンビニに行けば、一年中、いつ何時でも生活に必要なものを調達できますし、24時間営業の店は、それ以外でも大きく増えました。パソコンを使えばたいがいのことは調べることができます。

昔は普通にやっていた「待つ」という機会が減ったことで、多くの人々に万能感のようなものがもたらされたのかもしれません。

これからの教育に必要なのは、「我慢」を覚えさせることなのでは・・・。どちらかと言えば、精神論的な教育が嫌いな私ですが、ふとそんなことを思ってしまいました。