小学校低学年の頃からピアノの手ほどきをさせていただいて、中学入学後も勉学とスポーツ系部活、ピアノ以外の習い事と何両立もされながらピアノを続けてくれている生徒さんがいます。
習い始めの頃から、アコースティックピアノで練習できる環境というのもあり、
この数年、バッハインベンション、ソナチネ、ソナタと、基礎を積んできました。
中学校の合唱コンクールでは伴奏者として活躍。
自然な打鍵と、繊細なコントロールで、とても美しい音を紡ぎ出してくれる生徒さんです。
和声感、曲の構成を理解して演奏出来るようになり、先月からショパンワルツ集に。
デジタルピアノの生徒さんは、ショパンの壁があります…
どんな弾き方でも同じような音が出るデジタルピアノ。鍵盤を押し付けるように弾く癖がつく、立体的な響きが出せない、音楽的な耳が育ちにくい…
ピアノの詩人と言われるショパンの作品を素敵に演奏することは物理的に厳しいです。
デジタルピアノでは何となく綺麗に聞こえても、
アコースティックピアノは押し付けるように弾くと本当に汚い音になります。
デジタル弾きの生徒さんには、毎回レッスンで弾き方の矯正…
現場は大変ですが、レッスンで触れる生ピアノの豊かな音色と残響に触れて、デジタルとアコースティックの違いを分かって、ピアノを長く楽しんでいただけるように日々のレッスンに向き合っています。