昔はバックミラー、今ではバックモニター。
その小さな画面に映るマエストロ、そして62のストップを駆使して石丸由佳さんがパイプオルガン“ルーシー(愛称)”の豊かな響きをホールいっぱいに充たしてくれました。
フランス国立リヨン管弦楽団演奏会。
横浜みなとみらいホールは開演の予備ベルとして中華街よろしく銅鑼がグワ~ンと鳴ります。私が知るなかでは予備ベルが銅鑼なのは他に北イタリアのアレーナ・ディ・ヴェローナぐらいかと思います。
ヴェローナでは本物の銅鑼が打ち鳴らされますが、みなとみらいホールのロビーで聞こえるのは録音テープです。でも、この日はラヴェルのマ・メール・ロアが演奏されましたので、ホールの中では本物の銅鑼が鳴りました(微笑)。
演奏はこの曲の一般的なイメージより少したっぷりとしたサウンドで美しいハーモニー。コントラファゴットの音が何ともフランス風で素敵でした。
続くラロのスペイン交響曲は五嶋龍のバイオリン独奏。冒頭からちょっとスペイン風というより演歌調でクサイ感じでした(笑)。一方、オーケストラはハープと木管が主役を引き立てる名脇役ぶりを発揮して素晴らしい演奏でした。
そして休憩後はサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」。
座席がオルガンから1列目、つまりPブロック最後列でしたので、第1部後半(2楽章)のppの超重低音では毛穴が開いたり髪の毛が逆立ったりし、第2部後半(4楽章)での強烈な咆哮は腹膜も心臓も震動してバクバクしました。
この曲を聴く時はオルガンに近い位置で聴くのが好きです。
オーケストラは指揮者の解釈なのか悠然たる演奏で刺々しさは少なく落ち着いたサウンドを響かせていましたが逆に音色や光沢の変化、しっとりした質感や乾いた弾ける音も少ないものでした。
アンコールはスラットキンに手拍子を促されて「天国と地獄からカンカン(笑)
パイプオルガンの仕組み:ヤマハのサイト(参考:
http://www2.yamaha.co.jp/u/naruhodo/21pipeorgan/pipeorgan1.html
(参考)
http://www1.t-cn.gr.jp/organ3.html
(石丸由佳さん)
http://yukaishimaru.pecori.jp/press.html
(みなとみらいホール)
http://www.yaf.or.jp/mmh/about/pipe.php
(サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付」から)
http://www.youtube.com/watch?v=M68gT9XQMEw&sns=em


