けもフレACは何故失敗したか
まずはそんな「けもフレ3AC」の基本情報。
①ムシキングの筐体流用改修
②カードデザインもムシキングにインスパイア
③基本的には三国志大戦の一騎討ちゲー
④プレイ感で言うとゾイドACとかイナイレAC(T2A版)
⑤ゲームはターン攻防制。まさにイナイレACとかポケモンみたいな感じ。ターンプレイの先攻後攻はターン毎にルーレットで決める
⑥カードの裏面も基本はムシキング(触り心地とか、薄さとか)
⑦カード現物は86*59の所謂スモールTCGサイズ(ヴァンガードや遊戯王、各種DCDのサイズ)
⑧やっぱりFGO(AC)感も有り
⑨初めてのAimeプレイでは3人かは一人選んで排出、そのフレンズでプレイ後、1枚排出。地味にお得。
⑩ゲーム終了後に獲得出来るアイテムはプレイ終了間際に一定数集めて交換可能
⑪基本的に公式とかQ&Aとかを隅から隅まで見ておくこと。ただプレイするだけだと情報が少なすぎる
こんな感じでしょうか。
ではまず良い点から。
・三国志大戦程では無いが、キャラ(フレンズ)を選んで始められ、そのキャラは事実上タダで入手出来る
・カードサイズがスモールTCGサイズなのでスリーブに困らない(品質に拘らなければ百均のものでも可)
・裏面もランダム印刷(非オンデマンド)されており、ナショジオ引用の画像とそのフレンズのデータ付き言うケモナー大歓喜仕様
・硬化の投入口 / カードの払い出し口のとこにPPPの5匹が描かれている
・三国志大戦のRや、オレカバトルの様な、光の反射角度によってはカード左下にSRのロゴの様な足跡柄が浮かび上がる
・ラッキーさんがフルボイス
で肝心の悪い点。
・アプリだけで無く、FGO感を感じられる
・折角のフォトカード、スキルカードのデザインが、生成されたQRコードの画像の貼り付けにより全体像が現物カード(=手元に置いておける)なのに見れない
・仕様上、かつ時期的に静電気でくっつく(三国志大戦等も同じ)
・重廃課金するようなゲームデザインでは無いが、子ども向けのキャラデザでは無いが、大人向けのゲームデザインでも無い
・決定/キャンセルとは別にレバー操作した選択肢を決定すると言うボタンもあって、操作がわかりづらい
・場合によっては全ボタンが何かしらの操作として扱われるので操作を間違えるとメンドイ
・稼働開始時点での問題なのか、フレンズやスキルはアプリ内で入手したからと言ってAC版では使えない
・アプリ版で入手したフォトのアケでの排出には個別に1クレ必要
・しかしアプリ版で入手したカードをアケでは使えない(そもそもQRが印刷されない)
・ムシキングの流用なので、レバーやボタンの反応に問題がある場合も(Aime対応の改修がメインだったのか、レバーやボタンの整備が甘いまま出荷されてる模様
なんかあまり良い点が思い付かなかったですね(*´・ω・`)b
最初の三匹の内の一人は「SRミナミコアリクイ」です
あと二人は写真撮り忘れました
公式サイトと記憶から、「スナネコ」と「ハクトウワシ」のハズです
3のアプリの方でミナミコアリクイが可愛かったので個人的に一択でした
因みに、私はこの手の筐体デザインの場合、通常と逆にスリーブにカードを収納します。
手前から奥にカードを突っ込む形でスキャンさせるので、スリーブから出ない様にする為です。
ゲームプレイ時に登録出来るカードは、フレンズとスキルが各1枚、フォトが1枚の計5枚までです
またゲーム終了時にスタンプが有ります。三国志大戦の大戦スタンプキャンペーンみたい…と言いたい所ですが、どちらかと言うとスーパー戦隊シリーズDCDの様なイメージです
またゲームはFGOの様に決められた順番にコース上のマップを進んで行きます。初回は強制的に「サバンナ(乾季)1」です
個人的に一番のネックなのは筐体デザインだと思います
法的には自販機扱いとなり(ハズ)、また恐らくセガからのリース扱いとなる(ハズ)為、またキャラデザ等々的に子ども受けを狙ったと思われるが、上述の通り、判定が音ゲーよりシビアで大人向けなのにも関わらず、素早さと言うパラメータが無いのと世界観の維持の為か、ターン攻防制になっているのが良くないと考えられる。
実際、子ども向けの場所に設置されている場所はかなり少なく、設置店舗の多くがゲーセンである。
(多分元々ムシキングを設置していた店舗をメインに設置されてると考えられる)
またプレイヤーネームが平仮名、片仮名と一部記号のみで六文字しか使用できないというキッズDCDゲー仕様。
アプリ版とシナジーがあると聞いてwktkしてたが、蓋を開けてみるとフォトカードの印刷のみ。しょっぱい。というか、なんのシナジーも無い。セガ特有のユーザー不在の悪い形である。
何より稼働開始の2019/9/26時点ではフレンズよりスキルの方がカードプールが多く、けもフレとしての一番の魅力が無い。
ゲーム性を高めると言う意味では間違いでは無いのだが、けもフレはそうでは無い。方向性で言えば、アイカツやプリパラの様な、例えばコーデを盛っての競争程度で十分だったのである。
つまり、戦略性は世界観的にも求められてはいなかったと言うのがユーザーの意見であると考える。
また肝心の フォト はプレイヤーランク 5 から解放となる。かなりしょっぱい。
つまり、
ゲームをプレイしろ
と言うことなのだが、
キッズDCDだった筐体のコンバージョン、と言えば聞こえが良いような気がするが、お古の使い回しだし、相変わらずエラーを吐いて全台使用不可のゲーセンもあるのだとか。(10月1週目=稼働開始から2週目の末時点)
稼働翌日の朝に、設置されてるにも関わらず公式の店舗リストに載ってなかった店舗はプリンタ回りのエラーが原因のようです。
私の最寄りの店舗の筐体も稼働二日目の金曜日にも関わらず稼働して無かったのはこれが原因のようです。週明けには稼働していたのでプレイしてきましたが。
いかんせんエラーだらけで初日にして大爆死のコンテンツ故に情報が少ないのでなんとも言えませんが、ネット情報によると安定してプレイ出来るようになるのは稼働から2週間後だとか。
つまり10月10日以後だとまだ良さそうです。
流石に批判が多いので、良し悪しのポイントをおさらいして記事を終結させよう。
・良し悪しの良し
・現物カードが排出される
・FGOで言うFatalカード、ムシキングと名称同じく、アナザーカードが存在する
・ナショジオのデータと合わせてリアルな情報が提供されている
・陸上生物以外も出てくる
・過去シリーズ(オリジナル、アニメ、ネクソン等)との連関性は低めにされてる
・とりあえずセルリアンも出てくる
・葦し葦しの悪し
・YOSHI-HASHIが出てこない(当たり前
・ミックジャガーが出てこない(当たり前
・TOKIOもときども出てこ(ry
・アニキもノブオも(ry、でもノブオはワンチャンあるかも?
・そもそも、「けもの」という大枠なのに出てこない種類も多い。過去にムシや恐竜があった為か。
・一部でアプリ版とCVが異なる(現状サーバルのみだが
・アプリ版とのシナジーが無い
・公式で情報が纏まってない
・筐体のエラーによりプレイが出来ない、又はプレイに大幅な影響がある
・筐体がキッズDCDの流用なので色々と限界が見えている
・多くの店舗で録画や電子マネー決済不可
・レアリティがSSR,SR,Rと言う稀にみられるNが無い姑息な設定
・アプリ版と同じ「3」ではあるが、レアリティの設定に同一性が無い。アケ版では★3=SSR,★1=SRとなっている。
・上位レア(SSR)があると下位レア(SR)のフレンズは基本ただの紙切れになる
うーん、やはりこの初見で悪い方が多く目立ってしまうとコンテンツとしてはね…先が見えてるかな
そういえば、セルリアンってセル(細胞)+エーリアンなんだろうか。
まぁまとめると、必要な情報はけもフレの公式サイトの遊び方ページ及びSEGA公式Q&Aに掲載されているので、これを隅まで確認しておくと良い。
これらをふまえても、とにかく最近のSEGAは説明不足が過ぎる。不親切。情報が纏まってない。他社ゲーはアケにせよアプリにせよ完成度をある程度高めてからリリースされてるのを見るととにかく見劣りする。見切り発車が過ぎる。
今回に至っては開発費をケチったが故か(そうせざるを得なかった事情もあるかも知れないが)、初日から稼働出来ていない店舗も多く、また一旦は稼働したものの数日の間ゲーセンに電源未投入で展示されてる所も多く、過去に類を見ないほど酷い。
またこのゲームはTCAGに分類して良いと思うが、それにしてはカードプールのバランスが悪い。それ故なのか、スキルカードは自排必須だが、フレンズは他人のを間借りしても特段問題は無い。が、バランスさえ問題無ければこのような状況を作らなくても良かった。
恐らく3Dモデリングが間に合ってないが故の措置と思われる。それはつまり見切り発車。
リリースタイミングが悪いと売れない様なものを作ってると言う自覚があらならば、尚更たちが悪いが、果たして…
因みに、中古バスとかもそうだけど、イニシャルコストは安いけどランニングコストが嵩むから、最終的に新品の方がコストが安くなるってのはよくある話なんだけど、SEGAは解ってなさそう…
クロレガもWLWも公式がクレサ始めてるくらいには…ね?
クロレガに至ってはコンバージョン前のソルリバも短命だったし赤字なんだろうね…
>次回に続く