作業所出てから本番って言うけど、そもそもそこまで体力持たないってあり得るよ。作業所出てからやっとスタートラインで、中途求職者、健常者の新卒者、養護学校の新卒者、場合によっては外国人、作業所上がりさえもライバルなんだから。

 

そういう中で生きていくって相当だよ。そんな能力や気概を作業所で身に付けるってことなら、何光年も作業所に留まる必要あるよ。

 

作業所が居場所ってなるでしょ、そりゃ。

 

特殊な環境だけどさ、作業所上がりが一番いられる場所って、やっぱり作業所だし。仕事しているみたいな福祉施設。

本音言えば、ある意味では安泰かな。年齢制限ないから、日雇いの気持ち半分でいることだって出来る。巧妙に居続けられれば。

 

そういう場所って、やっぱり世の中の規律を最も支えているから。行き場のある人達で築き上げられているように思えるこの世界で、弱い人がどこにいるかって言ったら。そういうことでしょ。

 

単に障害治しましょう、みたいな話じゃないよ。社会復帰とか、福祉費逼迫とか、そういうことじゃなくて。規範とされる価値観を支えているの、根底で。これが覆ったら困るでしょ。そういう自明の価値観を下支えしているの。

強い人と弱い人の棲み分けってこと。それが秩序なの。

 

作業所とか精神病棟とかってそういうところなの。